新たな取り組み

AIを活用した設備異常検知システムの提供

AIがモデル構築をサポートします

火力発電所では監視対象となる設備が多種であることに加え、発電出力や運転環境の変動により運転状態が時々刻々と変化するため過去の運転挙動が再現されることが少なく、さらには同一の不具合事象が再発することが稀であることから、広範な設備監視を行う必要があります。
一般的に、AIを用いて広範な設備監視を実現するためには、火力発電所とAI両方に関する専門的な知見を有する要員が、膨大な量のAIモデル構築と運用開始後のモデル維持管理作業を行う必要があり、その要員の確保とAIモデルの構築・維持・管理に対する労力が課題でした。

そこで、アズビル株式会社(以下、アズビル)が提供するAIを活用した異常予兆検知システム「BiG EYESTM※」の機能拡張オプションソフトウェアとして、当社が保有する火力発電の運用ノウハウと、アズビルのAI開発・運用に関するノウハウを集約して「BiG EYES plusTM※」を共同で開発しました。

今回共同開発した「BiG EYES plus」では、AIモデルの大部分が自動で構築されるため、AIモデルの構築の更なる効率化が可能となります。また、入力する情報の種類を格段に増やすことができ、従来困難であった広域の監視や、これまで認識できていなかった異常兆候の検知も可能となります。

本システムにより国内火力発電所や大規模工場等における運転管理、設備管理の合理化が期待できるため、他社への展開・導入を両社共同で進めてまいります。

※BiG EYES、BiG EYES plusはアズビル株式会社の商標です。

今回共同開発した「BiG EYES plus」

POINT

  • AIモデルの大部分を自動で構築することが可能
  • 広域の監視やこれまで認識できていなかった異常兆候の検知が可能

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