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2017年11月7日
関西電力株式会社

「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実」に関する進捗状況について(平成29年度上期)

 当社は、美浜発電所3号機事故の反省を踏まえ安全最優先の事業運営を行ってきましたが、その中で、東京電力福島第一原子力発電所事故から、原子力発電固有のリスクへの認識や向き合う姿勢が十分ではなかったことを学びました。これを踏まえ「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実」(以下、ロードマップ)を策定し、これに沿った取組みを進めていくこととしました。

平成26年6月20日 お知らせ済み]

 当社は、ロードマップの取組みを全社一体となって確実に実施するとともに、進捗状況を定期的に公表することとしており、今回、平成29年度上期(平成29年4月から9月実施分)の進捗状況を取りまとめました。
 主な内容は、以下のとおりです。

(1)安全性向上に関する活動の実施
 重大事故発生時に、他電力の可搬式代替低圧注水ポンプを当社で活用できるよう、接続部分に使用するアタッチメントを開発しました。
(2)リスクマネジメントをはじめとするマネジメントシステムの確立・改善
 発電所の安全に関するパフォーマンス評価を行うため、原子力事業本部の管理職らが発電所を訪問し、観察・評価するマネジメント・オブザベーションを始めているほか、発電所の安全に関して他電力の知見を活用した客観的な評価を行い改善につなげる独立オーバーサイトの構築を進めています。
(3)コミュニケーションの充実等
 コミュニケーションの充実として、発電所見学会へVR(バーチャルリアリティ)スコープを導入し、擬似的に原子炉建屋の内部設備や津波や竜巻の来襲時の様子などを分かりやすく体験できる工夫を行うとともに、各地域の皆さまや自治体への訪問活動などにより、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを行いました。

 なお、次回は、平成29年度下期の進捗状況を取りまとめ、来年春頃にお知らせする予定です。

 当社は、今後も引き続き、ロードマップにおける取組みを含め、規制の枠組みにとどまることなく、全社一体となって、原子力発電の安全性向上に向けて、自主的・継続的に取組みを進めていくとともに、これらの取組状況について、分かりやすくお知らせしてまいります。

  • ※平成16年8月9日、美浜発電所3号機のタービン建屋において、二次系配管が破損し、配管から熱水と蒸気が噴出した事故。事故当時、定期検査の準備作業をしていた協力会社の方が被災し、5名の方がお亡くなりになり、6名の方が重傷を負われました。

以 上

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