プレスリリース
2012
2012年11月6日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
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- ○定期検査中のプラントについては、定期検査開始〜本格運転再開予定時期を記載。
- ※1 福島第一原子力発電所事故に対する安全対策の実施状況を踏まえ、計画していく。
- 2.トラブル等情報について
- (1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
- なし
- (2)安全協定の異常時報告事象
- なし
- (3)保全品質情報等
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発電所名 高浜発電所2号機 発 生 日 平成24年10月24日 件 名 原子炉補助建屋における火災の原因と対策について(添付図1参照) 事象概要
および
対 策 等定期検査中の高浜発電所2号機において、平成24年10月24日15時33分、原子炉補助建屋(EL17m)内の通路(放射線管理区域)で火災報知器が発報し、当社社員が15時34分に119番通報を行いました。
現場にいた作業員に状況を確認した結果、倉庫の整理作業において、塗装作業で余った溶剤を廃棄すべく、他の溶剤と混ぜ合わせたところ、火煙が出たため、直ちに消火器を用いて消火したことが判明しました。
その後、消防署員による現場確認が行われ、16時55分に鎮火していたことを確認されました。なお、本件において負傷者は発生しておらず、環境への放射能の影響はありません。また、周辺設備に影響はありません。
[平成24年10月24日 お知らせ済み]
作業の状況について作業関係者に聞き取りなどの調査を行った結果、作業員が廃棄処理のため混ぜ合わせた溶剤は、塗装用の硬化剤と促進剤で、通常は塗料と硬化剤、促進剤を混ぜて使用しますが、硬化剤と促進剤のみを混ぜると激しく反応して火煙が発生する可能性がある溶剤でした。
これらの溶剤は別の塗装作業で発生した残材で、保存容器に溶剤名などが記載されていませんでした。また、倉庫の整理作業を行っていた作業員は、容器内の液体が何かを確認することなく、これまで従事していた工事で使用している混ぜても火煙が発生する可能性のない溶剤だと思い、廃棄処理を行っていました。
対策として、溶剤等の保管容器には内容物が識別できるよう表示すること、保管場所には取扱いに関する注意事項を掲示することを社内規定に明記します。また、協力会社作業員に対して、不明な点がある場合には一旦立ち止まり、作業責任者等に確認することを周知徹底しました。
なお、発電所構内の倉庫等に保管されている溶剤等について調査を行い、表示や保管状態が適切であることを確認しました。
以 上
<添付資料>