プレスリリース

2008年9月18日
関西電力株式会社

美浜線No.21鉄塔事故の調査状況について

 平成20年9月15日の11時25分頃、美浜線No.21鉄塔※1(美浜町と敦賀市の境界線上)の建替工事に伴う送電線の取外し作業※2を実施していたところ、鉄塔の地上45m付近部分が折損し、株式会社かんでんエンジニアリング(本社:大阪市)の下請け会社で、鉄塔上で作業を行っていた株式会社エフテック(本社:富山市)の作業員4名の方が墜落し、2名の方がお亡くなりになり、2名の方が負傷されました。
平成20年9月16日お知らせ済み)


  ※1   美浜線は275kVの電圧で美浜発電所から嶺南変電所(福井県美浜町)を結ぶ送電線。
  ※2   鉄塔の建替えに伴い送電線を旧鉄塔から新鉄塔に順次移すための送電線取外し作業。


 現在、当社では、事故について徹底した調査を行っているところですが、その調査を進めるなかで、今回の工事により、当該鉄塔が片側架線状態(一方の送電線を取り外した状態)になり、鉄塔部材の一部において、その状態における荷重に対する強度が不足していたこと、また、事前に当該鉄塔の工事中における強度計算を行っていなかったことを確認しました。


 今後、当社としましては、警察ご当局の捜査に全面的に協力するとともに、現在までに確認した事実を踏まえて、現場調査をはじめ、鉄塔折損部分の破断面の分析や鉄塔構造の解析を行うなど、あらゆる観点から調査を行い、原因の究明に努めてまいります。


 お亡くなりになった方のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方に対し心からお悔やみを申し上げます。また、負傷された方の一日も早いご本復をお祈りいたします。
 皆さまに多大なご心配をおかけしたことに対し、深くお詫び申し上げます。

以  上

<添付資料>
  事故の概要
  美浜線No.21鉄塔位置図
  美浜線No.21鉄塔写真

参考資料
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