プレスリリース
2007
2007年5月15日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について( 平成19年5月14日現在 ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.保全品質情報※について
※: | 保全品質情報 |
(1)法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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発電所名 | 美浜発電所3号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(4月25日) | ||||||||||||||||||
件 名 | 蒸気発生器2次側管板上面での異物の点検状況と支持板付近での新たな異物確認について (添付図2参照) | ||||||||||||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の4月25日、蒸気発生器3台のうちのC-蒸気発生器2次側管板上面の清掃作業※を実施するため、カメラで事前点検を行っていたところ、管板上面で円柱状の異物(長さ約10mm、直径約5mm)を確認しました。 当該異物を回収し詳細調査した結果、配管等の加工作業で発生する金属削り屑と推定されました。このため、当該異物が発生した工事等を特定するなど、発生源の調査を行っています。 一方、今回の定期検査の計画に基づき、A-蒸気発生器についてECT(渦流探傷検査)を実施するとともに、管支持板穴を点検していたところ、4月27日18時30分頃、カメラにて第3管支持板上で線状の異物(長さ約50mm、直径約1mm[カメラで確認できる範囲])を確認しました。 今後、蒸気発生器内から異物を取り出し、詳細調査を行います。 以上の状況を踏まえ、今回の定期検査で以下の点検を実施しています。
<C-蒸気発生器管板部上面の異物の調査状況> C-蒸気発生器内から異物を回収した後、外観観察、化学成分分析、組織観察等の詳細調査を実施しました。
以上の調査状況から、回収した異物は配管を溶接する際の加工作業等で発生する金属削り屑の可能性があると推定されました。現在、異物の発生源等を特定するため、2次系の給水系統の工事実績等を調査しています。
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(2)(1)に至らない軽微な事象 | ||||||||||||||||||
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3.その他情報
(1)不具合情報
発電所名 | 高浜発電所3号機 | 発 生 日 | 定格熱出力一定運転中(4月25日) | ||||||||||||||||||
件 名 | 使用済燃料ピットエリアでの水漏れについて (添付図4参照) | ||||||||||||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
4号機第17回定期検査中の4月25日、4号機燃料取替用水タンク※1を点検するため、同タンクの水を3号機使用済燃料ピット※2へ移送し、その後、使用済燃料ピットからキャナル※3へ仮設ホースで移送していた際、3号機使用済燃料ピット付近の床面に水が溜まっていることを当社社員が発見しました。漏えいした水の量は約120リットルで、放射能量は約8.0×105Bqでした。水は全て回収されており、環境への放射能の影響はありませんでした。また、作業員への被ばくもありませんでした。 原因を調査したところ、3号機使用済燃料ピットの水をキャナルへ数回に分けて移送した際に仮設ホース先端部とキャナル鋼材との固縛位置が徐々にずれ、キャナルに垂らしていた仮設ホース先端部が持ち上がり、移送していた水が床面に漏れたものと推定されました。 対策として、仮設ホースが移送中にずれないよう仮設鋼管を設置し、その鋼管にホースを固縛することとしました。
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(2)その他情報(工学的安全施設の予防保全作業)
なし
保全品質情報については、下記の公開サイトにおいても、準備が整い次第掲載していきます。 |
当社ホームページ(http://www.kepco.co.jp/knic/meeting/index.html)“原子力情報センター(保全品質情報)” |
日本原子力技術協会ホームページ(http://www.nucia.jp)“原子力施設情報公開ライブラリー「ニューシア」” |
以 上