プレスリリース

2006年11月13日
関西電力株式会社

高浜発電所3号機の原子炉起動および調整運転の開始について

 高浜発電所3号機 第17回定期検査中における保全品質情報のうち、「法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象」に至らない軽微事象等について、以下のとおりお知らせします。


2.保全品質情報について

実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則および電気関係報告規則に基づく報告事象や安全協定の異常時報告事象に該当する事象を含め、保安活動向上の観点から、産官学において情報共有することが有益である事象



(1)法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象

   なし



3.その他情報
(1)不具合情報
発電所名  高浜発電所3号機 発 生 日 第17回定期検査中
(11月2日)
件  名 非常用予備発電装置機能検査中の不具合について
事象概要
および
対 策 等
 定期検査中の11月2日、国が立会う非常用予備発電装置機能検査において、非常用ディーゼル発電機を模擬信号にて起動させ、非常用設備※1が自動起動することを確認していたところ、「A−安全補機開閉器室空調ファン※2」(以下A−空調ファンという)及びA−空調ファンの起動を受け作動する「A−安全補機開閉器室循環ファン※3」(以下A−循環ファン)が自動起動しなかったため、当該検査を中断し、点検を行いました。

 点検の結果、A−空調ファンの起動には、空調系統に設置されているダンパ※4が閉止している必要がありますが、ダンパと駆動部との調整不足のため、閉止位置にズレが生じていました。このことから、ダンパは閉止していたものの駆動部に接続されている閉止検出装置で閉止が検知されず、A−空調ファンが自動起動しなかったものと推定されました。
 その後、当該ダンパと駆動部との位置調整を行い、11月8日に再度、非常用予備発電装置機能検査を実施し、問題がないことを確認しました。

 今後は、これまで実施していたダンパと駆動部の全開位置調整に加え、全閉位置調整を行なうこととします。

 なお、本事象により定期検査工程を見直した結果、原子炉起動日が当初予定より4日間遅れることになりました。


  ※1    高圧注入ポンプなど事故発生時にプラントを安全に停止させるための機器。これらの機器の運転を補助する安全補機開閉器室空調ファンや安全補機開閉器室循環ファンも含まれる。
  ※2    非常用設備の電源スイッチ(開閉器)などを設置している部屋の換気、冷暖房を行うためのファン。
  ※3    安全補機開閉器室空調ファンの補助用ファン。
  ※4    空調用ダクト内の空気の流れを止めるための機器。
     
    



(2)その他情報(工学的安全施設の予防保全作業)

   なし


以 上

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