プレスリリース
2005
2005年1月11日
関西電力株式会社
大飯発電所1号機「加圧器安全弁出口温度高」警報の発信について
大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、平成17年1月9日23時40分頃に、3台ある加圧器安全弁※のうち、1台(C-加圧器安全弁)の出口温度が、通常範囲(~約70℃程度)を超え、上昇する傾向を示していることが認められたため、監視強化を行っていたところ、1月10日1時11分に「加圧器安全弁出口温度高」警報(設定値91.1℃)が発信しました。C-加圧器安全弁の出口温度は、最大約107℃(同日11時頃)まで上昇しましたが、同日11時頃から下降し、12時43分に警報はリセットされ、18時頃には通常範囲内に戻りました。
この間の関連パラメータについては、加圧器安全弁からの1次冷却材を回収する加圧器逃がしタンクの圧力、水位が若干上昇していることを除き、格納容器内の放射線モニタや、加圧器の水位および圧力等のパラメータに変化はありませんでした。
これらのことから、加圧器安全弁シート部(弁内部にある、流れを止める部分)から加圧器逃がしタンク内に、一時的にわずかな1次冷却材が流入したものと考えられます。現在、加圧器安全弁出口温度は通常範囲内で推移しており、流入は止まっているものと考えられますが、今後も引き続き監視強化を行っていきます。
なお、その他の運転パラメータに異常はなく、本事象による環境への影響はありません。
※: | 加圧器安全弁 |
加圧器と加圧器逃がしタンクとの間には、加圧器圧力が約16MPa以上になった際に開放し、加圧器逃がしタンクに圧力を逃がす「加圧器逃がし弁」2台と、そのバックアップとして、約17MPa以上になった際に自動的に開放される「加圧器安全弁」3台がある。 |
以 上