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安全確保を大前提とした原子力発電の活用

関西電力は、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、原子力発電所の安全性向上対策に取り組んでいる。2013年7月に施行された新たな規制基準へ着実に対応するのはもちろんのこと、規制の枠組みにとどまることなく、たゆまぬ安全性向上に取り組んでいく。
また、安全確保を大前提として、エネルギーセキュリティの確保、地球環境問題への対応、経済性の観点から、原子力発電を引き続き重要な電源として活用していくため、40年を超えた運転などに取り組んでいく。
また、美浜発電所1.2号機を廃止したが、これから長期にわたる廃止措置を安全かつ円滑に実施していく。

美浜発電所

高浜発電所

大飯発電所

新規制基準適合に向けての取り組み

新規制基準施行以降、国内外の好事例や新たな知見を反映し、深刻な事態へ進展させない対策を幾重にも講じた安全対策を継続的に充実・強化している。これらの対策が準備できた原子力プラントから、適合性審査の申請を行っている。
関西電力は引き続き審査に真摯に対応し、原子力の安全確保に全力を尽くすとともに、関西電力の取組みについて立地地域をはじめ社会のみなさまのご理解をいただきながら、原子力規制委員会において安全性が確認された原子力プラントについては、早期に再稼動したい。

高浜発電所3号機の
使用前検査受験の様子

原子力発電の安全性向上への決意

関西電力は、美浜発電所3号機事故の反省を踏まえながら、安全最優先の事業運営を行ってきたが、その中で、東京電力福島第一原子力発電所事故から、原子力発電固有のリスクに対する認識や向き合う姿勢が十分ではなかったのではないかということを教訓として学んだ。
このことを踏まえ、原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みの更なる充実を進めていくこととし、その取組みの一つとして、2014年8月1日、将来世代まで引き継いでいく原子力安全に係わる理念を明文化した「原子力発電の安全性向上への決意」を社達として制定した。
この社達は、全ての役員および従業員が原子力発電の特性とリスクを十分認識し、事故の重大性を片時も忘れることなく、社長のリーダーシップのもと、全社一丸となって、立地地域をはじめ社会のみなさまの安全を守り、環境を守るため、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでいくという決意を示したもの。
具体的には、「“ここまでやれば安全である”と過信せず、リスクの継続的な除去・低減の取組みを実施する」ことや「リスクの継続的な除去・低減の取組みの意義を理解したうえで実践し、それが日々あたりまえにできるよう、安全文化を高めていく」といった内容を明記している。 関西電力は、この社達に基づき、原子力安全に関する全ての取組みを実践するとともに、引き続き、規制の枠組みにとどまらない自主的・継続的な安全性の向上に取り組んでいく。

社達 「原子力発電の安全性向上への決意」

業務を通じたやりがい 業務を通じたやりがい

わが国のエネルギー基本計画において「重要なベースロード電源」として位置づけられる原子力発電。
関西電力の原子力部門の技術者は、「日本のエネルギーの“要“は原子力が担う」「安全への取組みに終わりはない」という信念のもと、一人ひとりの頑張りが日本経済を将来にわたり支えることにつながるという大きな使命感とやりがいを感じながら日々業務に取り組んでいます。

原子炉に冷却水を注入するためのポンプの設置訓練

学生の皆さんへのメッセージ 学生の皆さんへのメッセージ

関西電力の原子力技術者の活躍フィールドは、原子力発電所の運転やメンテナンスはもとより、新たな技術開発や海外の事業者・原子力機関との連携、あるいは40年を超えた運転への対応や停止プラントの廃止措置など、広範かつ多岐にわたり、原子力、電気・電子、機械、化学など、さまざまなバックグランドを持った人材が、いろいろな分野で幅広く活躍しています。
学生の皆さん、商業用加圧水型軽水炉の先駆者である我々とともに、力を合わせて日本の原子力事業の将来を一緒に切り拓いていきましょう。

1970年7月29日に1号機が臨界に達し、8月8日に大阪府吹田市で開催されていた日本万国博覧会の会場に約1万kwを試送電し、会場内の電光掲示板に送電されたことが表示されました。1号機は同年11月28日に営業運転を開始し、電力会社として初めて原子力発電の運転を開始しました。

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