プレスリリース

2011年12月7日
関西電力株式会社

美浜発電所2号機の原子炉手動停止について
(A-加圧器スプレ弁グランドリークオフ流量の増加について)

 美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力50万キロワット、定格熱出力145万6千キロワット)は、定格熱出力一定運転中の平成23年11月9日頃から、A−加圧器スプレ弁※1のグランド部からの1次冷却水を冷却材ドレンタンクに回収する配管(グランドリークオフ※2配管)の温度が若干高めであることから、グランドリークオフ流量等の監視を行い、運転を継続していました※3
 グランドリークオフ流量は漸増傾向にありますが、この状態が継続した場合、冷却材ドレンタンクに回収された1次冷却水を処理する液体廃棄物処理設備の処理能力を超える可能性があることから、本日、20時頃から出力を降下し、8日3時頃に発電を停止し、4時頃に原子炉を停止させて、グランドリークオフ流量が増加した原因を調査することとしました。
 なお、格納容器内の放射線モニタや加圧器水位等の運転パラメータに変化はなく、格納容器内の監視カメラによる当該弁付近や床面の点検で漏えいが認められていないことから、1次冷却材系統からの系外への漏れはありません。
 本事象による環境への放射能の影響はありません。

※1加圧器スプレ弁
 加圧器の圧力が設定値(15.59Mpa)を超えて高くなった場合に、加圧器内に水を拡散し、圧力を調整する弁
※2グランドリークオフ
 加圧器スプレ弁からの漏えいを系統外に出さないよう回収する系統。
※3美浜発電所2号機の運転状況
 平成23年11月30日からコーストダウン運転を行っており、本日(12月7日)16時現在で電気出力が95%となっている。

以 上

<添付資料>

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