プレスリリース

2010年11月11日
関西電力株式会社

原子力発電所における供用期間中検査計画の管理状況に関する調査結果について

 当社は、他社の原子力発電所において、機器毎に検査方法・検査期間等を定めて実施している供用期間中検査*1でポンプおよび弁の一部の溶接箇所が検査計画に含まれていなかった事象を踏まえ、平成22年7月22日、経済産業省原子力安全・保安院より、同様の事象がないか調査を行うよう指示を受けました。

 この指示に基づき、当社の原子力発電所において供用期間中検査の管理対象となるポンプおよび弁の溶接継手*2の検査実施状況を調査し、本日、同院へ報告しました。
 調査の結果、当社においては、合計13台の弁について供用期間中検査の管理対象に追加する必要があることを確認しましたが、供用期間中検査の規格で要求される検査間隔等を逸脱するような事例はありませんでした。

供用期間中検査の管理対象に追加する必要がある溶接継手

 これらの弁の耐圧部分の溶接継手については、製造時の検査記録および過去に実施した漏えい検査にて健全性を確認しています。
 また、今後、供用期間中検査の計画に追加し、適切に検査を実施してまいります。

  • *1:供用期間中検査…原子力発電所の運転(供用)開始後に、機器、配管などの健全性を確認するため、検査方法・検査範囲・検査期間を計画的に定めて機器毎に実施する非破壊検査および系統毎に実施する耐圧漏えい検査等。
  • *2:溶接継手…溶接によって別個の部品をつないだ部分。

以 上

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