プレスリリース

2008年9月26日
関西電力株式会社

新計量システムの導入に向けた取組みについて

 当社は、お客さまサービスの向上と業務運営の効率化を目指し、新計量システムの導入に向けた取組みを進めています。


 新計量システムは、現在、お客さまのご家庭に設置している約1,200万台の電力メーターを、通信機能を持つ新型メーターに交換するとともに、当社グループの光ファイバー網を活用することで、計量関係業務を管轄の営業所などから遠隔で行うことができるシステムです。
 本システムの導入により、以下のような効果が期待できます。

1.お客さまサービスの向上
  <エネルギーコンサルティングの充実>
    [現 状] お客さまへのエネルギーコンサルティングについて、月単位の電気使用量に基づいて実施している。
    [導入後]
30分単位の電気使用量の計量が可能となり、お客さまの電気の使用状況を踏まえた、きめ細かな料金試算による、最適なご契約のご提案が可能となる。
さらに、お客さまのご希望に応じて、家電製品等の機器毎の使用量を計量し、より適切なエネルギー使用方法のご提案を行うなど、新たなサービスの展開についても検討している。
省エネ等の実践に役立つ、日別・時間帯別の使用量データなどを、インターネット上でご確認いただけるサービスの導入についても、検討している。
  <停電復旧作業の迅速化>
    [現 状] 停電の際、その地域に出向いてから、停電状況を把握するための調査を行い、その後復旧作業を行っている。
    [導入後] 停電のあった地域の新型メーターの稼動状態を遠隔確認することにより、停電の範囲や原因箇所を特定しやすくなり、早期復旧に繋げることができる。
       
2.業務運営の効率化
  <現場作業の効率化>
    [現 状] 計量関係業務は膨大で多岐にわたる作業を伴うものであり、当社作業員が都度、現地に出向いて対応している。
  毎月の検針業務の他、引越し時等の処理(使用開始・終了に伴うメーター指示数の確認、電力供給の開閉作業)や、契約変更に伴うメーター取替え、メーターのカレンダー設定変更等
    [導入後] 計量関係業務の遠隔実施により作業効率化が可能となる。また、作業現場が危険箇所(屋上や工事現場等)である場合、安全の確保にも寄与する。
  <設備形成の効率化>
    [現 状] 柱上変圧器等の配電設備の設計の際は、月単位の電気使用量に基づき負荷計算を行っている。
    [導入後] 30分単位の電気使用量の計量が可能となり、お客さまの電気の使用状況に即した負荷計算に基づく、より効率的な設備形成が可能となる。

 本システムについては、平成11年から研究を開始し、平成14年からは本システムのベースとなる新型メーターの開発に取り組んできました。 
 現在、約3,000台の新型メーターを導入した実証試験を順調に進めており、今後、順次規模を拡大しつつ、本格導入に向けたトライアルを進めていきます。


 当社は、今後とも、お客さまサービスの向上と業務運営の効率化に努めてまいりますが、本システムの導入が、お客さまに、省エネルギーや省CO2の意識を高めていただくきっかけとなり、電気を効率的にお使いいただくことで、低炭素社会の実現の一助になればと考えています。

以  上

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