プレスリリース

2006年11月27日
関西電力株式会社

遠隔集中管理システムを安価に構築できる「エネルータ」の開発
~ システム構築費用を約50%削減可能に ~

 当社は、各種設備管理用コンピュータシステムを、簡易な仕組みで遠隔集中管理することができる装置「エネルータ」を、株式会社東芝と共同開発しました。


 省エネルギーに対する意識の高まりに伴い、大規模ビルや工場等においては、施設内の照明や 空調、機械などの使用状況を監視・制御するエネルギー管理システムの導入が進んでいますが、複数の地点のシステムを遠隔にて集中管理する場合、それぞれのシステムは同一メーカーに限られるとともに、同一メーカーであっても、システムの仕様が異なる場合は互換性に問題があるなどといった課題がありました。


 そこで今回、一般的にメーカーや仕様が異なる管理システムでも、サーバとモニタ・マウス・キーボードとの間の信号は業界標準規格であるという点に着目した上で、これまで、情報量が多く伝送が困難とされてきた、サーバからモニタへ出力される画像信号の軽減化技術を開発することで、既存のシステムの改修を行うことなく、またメーカーが異なる場合でも、管理システムの遠隔集中管理を行なうことが可能となりました。


「エネルータ」の特長は、以下の通りです。
どんな管理システムにも適用可能!
    メーカーや仕様を選ばないため、遠隔集中管理システムの構築が容易。また新規に管理 システムを導入する際の選択肢も広がります。
     
遠隔集中管理システム構築費を約50%削減可能!
    既設の管理システムに互換性を持たせるための改修を行なう場合と比較して、遠隔集中管理 システムの構築費用を約50%に抑えることが可能です。
  ※モデルケース(管理システム2台を遠隔集中管理システム1台で管理)で試算。
     
設備の増設、改良の影響を受けない!
    管理システムの増設や改良などを行っても、遠隔集中管理システム側の改修は不要。そのため、改修費用を抑えることができます。

 今回開発した「エネルータ」は、大規模ビルや工場等の管理システムのほか、例えば、コジェネ、風力、太陽光といった分散型電源設備の集中管理など、幅広い活用が期待されます。当社は、今後も「エネルータ」のさらなる機能向上を目指すとともに、お客さまに最適なソリューションをご提供する方策の一助としての活用を検討していきます。

以  上

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