プレスリリース

2006年7月11日
関西電力株式会社

中国の水力発電CDMプロジェクトからのCO2クレジット(排出権)の購入について

 当社は、中国の水力発電会社が実施する小規模水力発電プロジェクト2件から、 COクレジット※1(排出権)を購入することとし、このたび、両プロジェクトが「京都メカニズム」のひとつである「クリーン開発メカニズム※2」(以下、CDMという)として認定を受けるために必要な日本政府の承認を得ました。

 2件のプロジェクトとも、中国甘粛(かんしゅく)省南部を流れる黄河支流において、水力発電所を建設し、地元電力会社へ売電するものです。COを排出しない水力発電が建設されることで、2012年までに合計で約56万トンのCOが排出削減される見込みです。
 今後は、中国の水力発電会社が中国政府の承認を得た後、COクレジット獲得に必要となる国連によるCDM登録の手続きを進めてまいります。

 当社は、環境・経済・社会の均衡のとれた持続的発展に向け、安全確保を前提として原子力発電を推進するとともに、地球規模で実効性ある温室効果ガス削減プロジェクトからCOクレジットを獲得するなど、総合的な対策を実施し、引き続き地球温暖化防止に積極的に取り組んでまいります。

以 上

  ※1:COクレジット
    先進国・移行経済国における温室効果ガスの排出量と相殺できる、温室効果ガスの 削減・吸収量の権利。
  ※2:クリーン開発メカニズム
    先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増大) プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、COクレジットとして 取得する仕組みで、共同実施(JI)、排出量取引(ET)と並ぶ京都メカニズムの 1つ。
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