プレスリリース

2005年2月28日

CDMクレジット獲得に向けた総合コンサルティング体制の確立について ~ACGとの協力関係構築によるCDM事業活動ネットワークの確立~

 関西電力グループの株式会社環境総合テクノス(以下「KANSOテクノス」)は、この度、シンガポールの環境ベンチャー企業ACG(Asia Carbon Group)とともに、アジア地域におけるCDM(クリーン開発メカニズム/Clean Development Mechanism)関連ビジネスを積極的に行うための提携を結び、CDMクレジット獲得に向けた総合コンサルティング体制を確立しました。

 今月16日、京都議定書が発効し、わが国は温室効果ガスを1990年比で、2008~2012年に6%を削減することが義務づけられました。この目標を達成するための仕組みとして、京都メカニズム(CDM、JI[共同実施/Joint Implementation]、排出量取引)の活用が本格化することが予想されます。

 KANSOテクノスは、環境総合エンジニアリング会社として、1999年以来、主に東南アジア諸国を中心に、吸収源やバイオマス利用に関連するCDMプロジェクトの実現可能性調査を手がけ、プロジェクト設計書の作成など、CDMに関する多くの知見を蓄積してきました。さらに、温室効果ガス排出量の検証・認証会社である株式会社JACO CDMへの出資、排出量取引仲介会社であるナットソース・ジャパン株式会社への出資など、京都議定書発効に向けた準備を進めてまいりました。
 一方、ACGは、アジア地域でのネットワークを活かし、現地に適したCDMプロジェクト候補案件を多く発掘しています。

 今回のACGとの協力関係構築により、KANSOテクノスは、CDMプロジェクト案件の発掘から、有効化審査・認証、事業化、クレジット獲得までの全てのステップにおいて、各々の専門機関との有機的なネットワークを確立することとなり、CDMクレジット獲得に向けた総合コンサルティングをご提供できることとなりました。これにより、CDMクレジット獲得を、早期かつ効率的に実現できると考えています。

 具体的には、現在、KANSOテクノスは、ACGが発掘した案件の中から、「マレーシアの木毛セメントボード生産工場建設プロジェクト」、「ベトナムの紙生産工業団地における石炭焚き熱電併給施設建設プロジェクト」の2件について、来年度のCDM事業可能性調査に向けて準備を進めているところです。

 関西電力グループとしては、今後とも、環境問題に対して先進的に取り組み、わが国のCO削減目標達成に貢献してまいりたいと考えています。

以 上

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