プレスリリース

2004年7月20日

地中送電ケーブルからの絶縁油漏れについて

 平成16年7月15日に、奈良市水道局が奈良市大宮町1丁目付近において、水道配水管移設工事の道路掘削作業の際、当社の地中送電ケーブル(77kV高天町線1号線)を誤って損傷したことにより、地中送電ケーブルから絶縁油が漏れ出しました。

 この絶縁油について、専門機関において分析を行った結果、低濃度(1.4ppm)のPCB(ポリ塩化ビフェニル)(※)が含まれていることが判明しました。

 絶縁油が漏れた地中送電ケーブルは、3本の地中送電ケーブルを平行にコンクリートで覆い、当該箇所の道路舗装下約1.5mに埋設されていますが、奈良市水道局の削岩作業により1本のケーブルが損傷しました。そのため約800リットル(ドラム缶約4本分)の絶縁油が漏れましたが、事故直後にこのうち約740リットルの絶縁油を回収するとともに、土壌に浸透した残りの約60リットルの絶縁油についても、浸透した範囲を特定し、土壌とともに回収しました。現在、念のため、周辺の土壌もサンプル採取し分析を行っているところですが、今後、奈良市ご当局のご指導を得ながら、必要に応じ適切に対応していきたいと考えています。

 なお、これらの状況については、近畿経済産業局、奈良県、奈良市にご報告しています。

以 上

PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
 

 有機塩素化合物の一種で、有害性が問題になり、昭和49年までに、製造、輸入、使用が原則禁止になった。以降、国の規則、指導に基づき、メーカーや事業者により厳重に保管されている。  

 なお、人体への影響としては、口から体に取り込まれることにより、皮膚障害や肝臓障害等の影響が考えられる。  
<暫定的人体摂取許容量>:250μg/日(1ppm含まれる食品を250g摂取した量)


 

プレスリリース