プレスリリース

2003年12月5日
中部電力株式会社
北陸電力株式会

珠洲原子力発電所計画の凍結について

 中部電力(株)、北陸電力(株)、関西電力(株)の三社は、珠洲原子力発電所計画を凍結することとし、本日、珠洲市にお願いいたしました。

 中部電力(株)、北陸電力(株)、関西電力(株)は、昭和50年代初頭に、珠洲原子力発電所を中地域電力三社の広域電源として計画いたしました。この間、行政をはじめ関係する方々のご支援を賜りながら、珠洲市における原子力発電所の立地可能性の調査実施に向け活動してまいりました。

 しかしながら、近年、長引く景気低迷や省エネルギーの進展等により電力需要の伸び悩みが顕著になっており、先行きにつきましても人口の減少や製造業の海外シフト等、経済社会構造の変化が進むと予想され、電力需要は従来に比べ緩やかな伸びにとどまらざるを得ないと見通されます。さらに、電力自由化の進展により、厳しい経営環境が予想されます。
 これまで本計画の推進にあたりましては、地元の方々を始め、関係者の皆さまに多大なご理解やご協力をいただいてまいりましたが、地元情勢は可能性調査も実施困難であり、発電所用地確保の見通しが立たない状況にあります。このような情勢を踏まえ、三社で慎重に協議した結果、この計画を凍結せざるを得ないとの結論にいたりました。

 地元の方々を始め、関係者の皆さまには深く感謝申し上げますとともに、かかる結論にいたりましたことについて、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、本日この後、石川県に対しても凍結のお願いを行う予定です。

以 上

<参考資料>


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