プレスリリース

2003年3月3日

梅田DTタワーでレドックスフロー電池の消防機器用電源機能のさらなる高性能化に向けた実証試験を開始

 当社はこのたび、住友電気工業株式会社、株式会社竹中工務店と共同で、消防機器用電源機能を持つレドックスフロー電池を試作し、平成15年3月オープン予定の梅田DTタワーに設置して、実証試験を開始することとしました。

 レドックスフロー電池は、割安な夜間電力で充電し、昼間に放電して使用することで電力使用のピークをカットし、コスト削減を実現する電池で、当社は昭和60年から、住友電工と共同で開発をスタートしました。クリーンで長寿命、設計自由度も高い上、瞬時電圧低下補償機能も付加できるといった特長から、お客さまニーズに対応した多機能な商品として、すでに数件の採用実績があります。

 定格出力を超える出力で、比較的長時間運転できるというレドックスフロー電池の特性を活かした消防機器用電源機能については、既に当社実験センターにおいてその実用性を確認していました。今回、実際の使用環境に設置して、スプリンクラーや排煙ファンといった様々な消防機器の起動特性データを収集し、運転していない場合の電池ロスの低減、緊急用電源としての起動時間の短縮やコンパクト化など、消防機器用電源機能付きレドックスフロー電池システムとしての今後のさらなる高性能化に活かしてまいります。

 現状では、レドックスフロー電池を正式に消防機器用電源として利用いただくには、1箇所設置する毎に消防当局の審査を受け、認定をいただくことが必要です。当社と住友電工は、今回の実証試験で得られたデータを適宜商品に反映させ、採用実績を増やすことで、将来的には個別審査が不要になる「形式認定」の取得を目指し、レドックスフロー電池の商品としての魅力をさらに充実させてまいります。

以 上

<参考資料>


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