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2020年8月20日
関西電力株式会社

津波警報が発表されない可能性のある津波への対応に係る高浜発電所の原子炉設置変更許可申請の補正書の提出について

 当社は、高浜発電所の津波警報が発表されない可能性のある津波への対応に係る原子炉設置変更許可申請の補正書を、本日、原子力規制委員会へ提出しました。

 本件については、2018年12月にインドネシア・スンダ海峡において、火山噴火に伴う津波※1が発生した際に津波警報が発表されなかったことを踏まえ、高浜発電所の基準津波※2に津波警報が発表されない可能性のある津波として、「隠岐トラフ海底地すべり」による津波を追加するとともに、当該津波への対応手順等を追加する必要が生じました。これについて当社は、2019年9月26日に、原子力規制委員会に対し、原子炉設置変更許可申請を行いました。
 その後、これまでの審査を踏まえ、津波を検知するための潮位計を発電所構内に1台追加すること※3や、取水路防潮ゲートを閉止する判断基準の変更などを反映することとしたため、原子炉設置変更許可申請の補正書を、本日、原子力規制委員会へ提出しました。

 当社は、今後も引き続き、原子力規制委員会の審査に真摯かつ的確、迅速に対応してまいります。

  1. ※1:2018年12月22日、インドネシアのスンダ海峡にある火山島のアナク・クラカタウの噴火に伴い津波が発生した。津波の原因は、火山噴火の山体崩壊により大量の土砂の塊が海に滑り落ちたことによるものと考えられている。
  2. ※2:高浜発電所では、「若狭海丘列付近断層と隠岐トラフ海底地すべり」および「FO-A~FO-B~熊川断層と陸上地すべり」による津波を基準津波に設定し、大津波警報が発表された後に取水路防潮ゲートを閉止する対策を講じている。
  3. ※3:1号機海水ポンプ室1台、3、4号機海水ポンプ室2台に加え、新たに2号機海水ポンプ室に1台設置する。

以 上

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