プレスリリース

2015年6月19日
野村不動産株式会社
ジェイアール西日本不動産開発株式会社
株式会社長谷工コーポレーション
株式会社まいぷれwithYOU
関西電力株式会社
三菱電機株式会社
尼崎市

尼崎市におけるスマートコミュニティ推進事業『「ZUTTO・ECOまいポ」導入による持続可能な省エネ・地域活性化』の推進について

 JR塚口駅の再開発プロジェクト「ZUTTOCITY※1」を手がける野村不動産株式会社、ジェイアール西日本不動産開発株式会社、株式会社長谷工コーポレーションの3社(以下、「開発事業者」)は、株式会社まいぷれwithYOU、関西電力株式会社と共同で、平成28年度からの3年間、三菱電機株式会社の協力のもと、「ZUTTOCITY」における電力の需給状況の見える化を行うとともに、尼崎市全域において、地域通貨ポイントを新たに導入し、地元の商店と連携してデマンドレスポンス※2を行う持続可能な省エネ・地域活性化の取組みを行います。
 この取組みが、今年度尼崎市が進める「尼崎版スマートコミュニティ※3」に認定され、今後、尼崎市の補助を受けて事業を推進していくことが決まりました。

 具体的には、JR塚口駅前で開発事業者らが計画を推進する「ZUTTOCITY」において、住居や商業施設に電気の使用量の管理機器を設置することにより、電気の使用量を見える化し、街区全体の電気の需給状況を、街区に設置したデジタルサイネージ※4でリアルタイムに表示します。また、尼崎市全域において、新たに、地域通貨ポイント「ZUTTO・ECOまいポ(まいぷれポイント)※5」を導入し、夏冬の電力需要がピークとなる時間帯に電力需要を下げるため、お客さまに節電のお願いを行い、地元の商店や駅ビル等に外出していただいた場合に通常時の2倍のポイントを付与することで、デマンドレスポンスを進めるとともに、地域通貨ポイントの有効活用を行い、地域の活性化を図ります。

 このように、地域通貨ポイントを連携させたデマンドレスポンスにより、特定の自治体全域にまたがる省エネ・地域活性化の取り組みを行うのは、日本で初めてとなります。

 なお、地域通貨ポイントの利用可能店舗については、株式会社まいぷれwithYOUが、順次拡大していく予定としており、ボランティアや健康増進活動、駐輪対策等に繋がるようなポイント付与の展開についても今後検討してまいります。
 本事業に参画する各事業者は、尼崎市の支援、協力のもと、それぞれが持つ知見等を最大限に活用することで、CO削減に有効なスマートコミュニティと地域経済の活性化につながる仕組みを構築するとともに、その普及・拡大に貢献してまいります。

  • ※1 ZUTTOCITY:総開発面積約8.4ha(甲子園球場約2個分)、JR駅前再開発としては過去最大規模を誇るプロジェクト。分譲マンション(1,200戸)、戸建(71戸)をはじめ、駅ビル、商業施設、駅前ロータリー、大型公園等が新設される駅前大規模再開発。
  • ※2 デマンドレスポンス:電力需給が逼迫する際に、供給者側からの要請に基づいて需要者側で電気の使用を抑制もしくは別の時間帯にシフトすることにより需給バランスを保つこと。
  • ※3 尼崎版スマートコミュニティ:一定規模以上の住宅開発に際し、HEMS(家庭のエネルギー管理システム)を導入し、それを活用したAEMS(地域のエネルギー管理システム:街区の電力利用状況を集約・可視化し、適切に街区のエネルギー管理を行うシステム)に関する取組みを実施するとともに、それらを活用した地域経済の活性化(市内商店、商業施設への誘導により市内での購買を促進)につながる仕組みづくりが構築されている街。
  • ※4 デジタルサイネージ(Digital Signage):映像装置を利用した電子看板のこと。
  • ※5 「ZUTTO・ECOまいポ(まいぷれポイント)」:地域店舗の買い物100円につき1円(ポイント)が発行され、1ポイント=1円として地域通貨加盟店で使用することができる。

以 上

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