プレスリリース

2013年8月27日
関西電力株式会社

ラオス人民民主共和国ナムニアップ1水力発電事業に係る売電契約締結について

 本日、当社は、ラオス人民民主共和国(以下、ラオス国)において開発を進めてきた、ナムニアップ1水力発電事業に係る、27年間の長期売電契約を、タイ電力公社、並びにラオス電力公社との間で締結しました※1

 本事業は、ラオス国とタイ王国の国境を流れるメコン川の支流であるナムニアップ川に、高さ148m、堤頂長530mのダムと、出力約27万kWおよび2万kWの発電所を建設し、それぞれタイおよびラオス国内に売電するBOT方式※2のプロジェクトで、当社は、平成18年4月以降、ラオス国との間で事業開発合意書を締結し、開発を進めてきました。

 今後、平成26年1月に着工し、平成31年1月の運転開始を目指してまいります。

 本事業では、当社が国内の電気事業の経験を活かして、設計および工事全体の工程・品質管理を行うことで、土木や電機工事等の施工会社を業種別に分割して発注することが可能となりました。それにより、ダムや水車発電機などを、技術力の高い日本企業が施工することができるようになり、より高い信頼性を確保することが可能になると考えています。

 当社は、日本企業を中心とした施工体制で取り組む本事業を遂行することで、日本のインフラ輸出拡大にも貢献したいと考えています。また、国内で培ってきた経営資源を活用し、ラオス国およびタイ王国における低廉かつ長期安定的な電力供給を通じて、両国の経済発展に寄与していくとともに、本事業で得た知見をフィードバックして国内事業の強化につなげ、中長期的な収益拡大を目指してまいります。

以 上

  • ※1 当社の100%子会社であるケーピック・ネザーランド社が出資するナムニアップ1パワー・カンパニー・リミテッド社を通じて契約
  • ※2 BOT(Build Operate Transfer)方式:事業会社が施設を建設し、一定期間管理・運営を行って資金を回収した後、公共側に施設を譲渡する方式。
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