プレスリリース

2012年3月5日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(平成24年3月4日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
1号機 34.0万 第25回 定期検査中
H22年11月24日〜未定※1
当初平成23年4月下旬定期検査終了予定
2号機 50.0万 第27回 定期検査中
H23年12月18日〜未定※1
3号機 82.6万 第25回 定期検査中
H23年5月14日〜未定※1
 
高 浜
発電所
1号機 82.6万 第27回 定期検査中
H23年1月10日〜未定※1
当初平成23年4月中旬定期検査終了予定
2号機 82.6万 第27回 定期検査中
H23年11月25日〜未定※1
 
3号機 87.0万 第21回 定期検査中
H24年2月20日〜未定※1
4号機 87.0万 第20回 定期検査中
H23年7月21日〜未定※1
大 飯
発電所
1号機 117.5万 第24回 定期検査中
H22年12月10日〜未定※1
当初平成23年4月上旬定期検査終了予定
2号機 117.5万 第24回 定期検査中
H23年12月16日〜未定※1
3号機 118.0万 第15回 定期検査中
H23年3月18日〜未定※1
当初平成23年7月中旬定期検査終了予定
4号機 118.0万 第14回 定期検査中
H23年7月22日〜未定※1
 
  • ○定期検査中のプラントについては、定期検査開始〜本格運転再開予定時期を記載。
  • ※1 福島第一原子力発電所事故に対する安全対策の実施状況を踏まえ、計画していく。
2.トラブル等情報について
(1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
なし
(2)安全協定の異常時報告事象
なし
(3)保全品質情報等
発電所名  高浜発電所3号機 発 生 日  平成24年 2月 7日
件  名 タービン動補助給水ポンプの一時的な運転上の制限の逸脱 (添付図1参照)
(概要)
 2月7日、定格熱出力一定運転中の高浜発電所3号機において、タービン動補助給水ポンプ※1起動試験に先立ち、運転員が現場の機器配置確認を行っていたところ、タービン動補助給水ポンプに身を乗り出した際、トリップラッチ※2に体の一部が接触したため、自動待機中のタービン動補助給水ポンプが起動不能状態となり、「タービン動補助給水ポンプトリップ」および「タービン動補助給水ポンプ準備未完」警報が発信しました。
 そのため、保安規定に定める運転上の制限の逸脱を宣言しました。
 その後、ただちにトリップラッチを復帰させ、上記警報をリセットし、運転上の制限の逸脱からの復帰を宣言しました。
 なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。

※1 主給水系統事故時等、通常の給水系統の機能が失われた場合に、蒸気駆動タービンにより蒸気発生器に給水するポンプ。
※2 タービン動補助給水ポンプを現地にて停止する場合に使用するレバー
事象概要
および
対 策 等

 平成24年2月7日、定格熱出力一定運転中の高浜発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)において、タービン動補助給水ポンプ起動試験に先立ち、運転員がタービン動補助給水ポンプ上部にあるタービン駆動用蒸気調整弁を確認するため、同ポンプに身を乗り出した。その際、体の一部(右腕)が接触し、トリップラッチが動いたことから、9時44分に、「タービン動補助給水ポンプトリップ」および「タービン動補助給水ポンプ準備未完」警報が発信し、自動待機中のタービン動補助給水ポンプが起動不能(以下、トリップという)状態となりました。
 その後、ただちにトリップラッチを復帰させ、9時52分に上記警報をリセットし、トリップ状態から復帰しました。
 トリップ状態が継続していた9時44分から9時52分の間、保安規定に定める運転上の制限を逸脱したと判断しました。
 再発防止対策として、本事象を運転員に周知し、注意喚起を図るとともに、トリップ機構の接触防止カバーをトリップラッチまで保護するように改善します。
 本事象による環境への放射能の影響はありません。

[平成24年2月7日平成24年2月17日お知らせ済み]

以 上

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