プレスリリース

2012年2月16日
関西電力株式会社
日本原子力発電株式会社
独立行政法人日本原子力研究開発機構

若狭湾沿岸における津波堆積物に関する追加調査の実施について

 関西電力株式会社、日本原子力発電株式会社、独立行政法人日本原子力研究開発機構の3社(以下、「3社」という)は、平成23年10月24日以降、若狭湾における津波の痕跡に関する情報を蓄積することを目的として9箇所でボーリング調査を行い、その後、評価作業を進めていますが、この度、久々子湖(くぐしこ)東方の陸地や猪ヶ池(いのがいけ)内において追加調査を実施することとしました。

 3社は、9箇所でのボーリング調査開始以降、原子力安全・保安院から東北地方太平洋沖地震の知見等を踏まえた原子力施設への地震動及び津波の影響に関する安全性評価の実施について指示を受け、天正地震による津波の評価について平成23年12月21日に報告しました。

 その後、平成24年1月25日の地震・津波に関する意見聴取会において原子力安全・保安院から、「古文書に記載されているような天正地震による大規模 な津波を示唆するものはない」との見解が示されましたが、地震・津波に関する意見聴取会の委員からのご意見を踏まえ、天正年間も含めた津波に関する痕跡データの更なる拡充を目的とした追加調査を実施することとしました。

 本調査は、久々子湖東方の陸地で8箇所、猪ヶ池で6箇所の合計14箇所で ボーリング調査等を実施し、採取した試料の分析・評価を行う予定であり、完了は本年10月末頃を予定しています。(天正年間の評価は5月中旬を目途)

 なお、現地でのボーリング調査等については、準備が整い次第、着手します。

 今後も引き続き、津波等に関する情報収集に努め、新たな知見が得られた場合は津波の評価および対策に適切に反映してまいります。

以 上

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