プレスリリース

2010年7月15日
関西電力株式会社

ベトナム国タイアン水力発電プロジェクト・チェンコン水力発電プロジェクトからのCO2クレジットの購入について

 当社は、このたび、ベトナム国の水力発電会社であるタイアン水力発電株式会社が実施するタイアン水力発電プロジェクト、ならびにランソン建設貿易株式会社が実施するチェンコン水力発電プロジェクトからCOクレジット※1を購入することとし、両プロジェクトについて、日本政府から「京都メカニズム」のひとつである「クリーン開発メカニズム(CDM)※2」の承認を得ました。 

 タイアン水力発電プロジェクトは、ベトナム国ハジャン省を流れるミエン河で、平成22年8月に運転を予定しているタイアン水力発電所(合計82,000kW)において、COを排出せずに発電することで、年間平均で約18万トン−COの排出削減を見込むものです。当社は、平成24年末までに創出されるCOクレジットの全量(約44万トン−CO)を購入することとしました。
 また、チェンコン水力発電プロジェクトは、ベトナム国ソンラ省を流れるナムサ河とナムホン河で、平成22年7月に運転を予定しているチェンコン水力発電所(合計11,400kW)において、COを排出せずに発電することで、年間平均で約2.4万トン−COの排出削減を見込むものです。当社は、平成24年末までに創出されるCOクレジットの全量(約6万トン−CO)を購入することとしました。

 なお、両プロジェクトについては、ベトナム政府の承認もすでに得ており、現在、COクレジット取得に必要となる国連CDM理事会の承認を得る手続きを進めております。

 当社は、地球温暖化防止に積極的に貢献するため、今後も引き続き、原子力発電の安全・安定運転に努めるとともに、地球規模の温暖化対策に実効性がある温室効果ガス削減プロジェクトからのCOクレジットを取得するなど、さまざまな取組みによって、国内外での総合的な対策に取り組んでまいります。

  • ※1:COクレジット
    先進国・移行経済国における温室効果ガスの排出量と相殺できる、温室効果ガスの削減・吸収量の権利
  • ※2:クリーン開発メカニズム(CDM)
    先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、COクレジットとして取得する仕組みで、共同実施(JI)、排出量取引(ET)と並ぶ京都メカニズムの1つ

以 上

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