プレスリリース

2010年6月4日
関西電力株式会社

大飯発電所3号機の原子炉起動について
(大飯発電所1号機の燃料漏えいの原因と対策を踏まえた燃料取替)

 大飯発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力118万キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、大飯発電所1号機の燃料漏えいの原因と対策を踏まえ、大飯発電所1号機で漏えいが発生した燃料と同じ型式の燃料集合体(17×17A型高燃焼度燃料)のうち、燃焼が進んだ燃料を取り替えるため、定格熱出力一定運転中の平成22年4月29日3時30分から出力降下を開始し、同日10時に発電を停止した後、同日11時54分に原子炉を停止しました。

  • ※ 大飯発電所1号機は、2月6日に原子炉を停止し、漏えい燃料の特定調査を行ったところ、燃料集合体2体に漏えいを確認しました。
     漏えいの原因は、燃料棒と第9支持格子の接触する面で、1次冷却材の流れによる燃料棒の振動が大きい状態で燃焼が進んだことから、摩耗が進展して、微小孔(ピンホール)が生じたものと推定しました。
     対策として、漏えいが発生した燃料と同じ型式の燃料(17×17A型高燃焼度燃料)について、これまでに漏えいが発生した燃焼度以上にならないよう燃焼度を管理するとともに、炉心中心に装荷しないこととしました。

平成22年4月28日、29日お知らせ済み]

 原子炉停止後、装荷していた燃料集合体193体のうち、燃焼が進んだ17×17A型高燃焼度燃料28体と、原子炉内の出力分布平坦化のための8体の計36体を取り替えました(新たに装荷した36体は全て使用済燃料ピットに一時保管していた再使用燃料で、全て48,000MWd/t燃料)。
 今後、原子炉起動準備を整えて、6月5日に原子炉を起動し、同日臨界に達し、6日に発電を再開する予定です。

以 上

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