プレスリリース

2010年5月14日
関西電力株式会社

大飯発電所1号機の原子炉起動について

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、漏えい燃料集合体を特定するため、平成22年2月6日に原子炉を停止しました。
 調査の結果、2体の燃料集合体に漏えいが認められたことから、この2体は今後使用せず、今回漏えいした燃料集合体と同じ型式で同時期に製造された燃料は、現在実施中の照射後試験等をふまえた漏えい原因が判明するまで、再使用しないこととしました。
 また、漏えい発生の可能性を低減させるため、漏えい原因が判明するまでは、漏えい燃料集合体と同型の燃料について、これまでに漏えいが発生した燃焼度以上とならないよう、燃焼度を管理(ウラン燃料は38,000MWd/t未満、ガドリニア入り燃料は36,000MWd/t未満)するとともに、炉心中心には装荷せず、運転中は1次冷却材中の放射能濃度の監視を強化することとしました。
 今後、漏えい発生に対する1次冷却材の流れの影響を緩和するために、燃料設計の一部変更について検討を行うこととしました。
 今後、燃料装荷等必要な作業を行い、5月中旬に原子炉を起動する予定です。

平成22年4月28日 お知らせ済み]

 燃料集合体全数193体のうち、漏えい燃料集合体2体を含む同一メーカ、同一時期に製造された燃料集合体8体と、燃焼度を管理するために取り替える燃料28体の合計36体を取り替えました(装荷した36体の燃料のうち20体は新燃料集合体で、55,000MWd/t燃料)。
 今後、原子炉起動準備を整えて、5月16日に原子炉を起動し、同日臨界に達し、17日に発電を再開する予定です。

以 上

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