プレスリリース

2010年5月12日
関西電力株式会社

高浜発電所2号機 発電機水素ガス冷却器冷却水系統のドレン配管付根からの漏れについて(調査状況)

 高浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力82万6千キロワット、定格熱出力244万キロワット。定格熱出力一定運転中)において、5月11日10時30分頃、巡回点検中の当社運転員が、タービン建屋2階にある発電機水素ガス冷却器*14台(A、B、C、D号機)のうち、B冷却器の冷却水入口配管のドレン配管付根付近からの冷却水の漏れ(約0.8リットル/分)を確認しました。
 冷却器で冷やされた後の水素ガス温度を50℃以下になるよう管理していることから、残り3台の冷却器で発電機の発熱を抑えて水素ガスの温度を管理値内にできるよう、発電機出力を約105%から約98%に降下させ、当該冷却器の冷却水系統を隔離した上で、漏れ箇所の点検および補修を行うこととしました。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

  • *1:発電機内部を冷却する水素ガスを冷やすための機器。

平成22年5月11日お知らせ済み]

 発電機の出力降下を5月11日16時から開始し、16時22分に約98%とした後、当該冷却器の冷却水系統を隔離し、水抜きを行いました。
 その後、ドレン配管付根付近について外観点検および浸透探傷試験*2を行ったところ、冷却水配管とドレン配管との溶接部からドレン配管にかけて、指示模様(長さ約26mm)を確認しました。今後、当該配管を切断し、破面観察等の詳細調査を実施します。プラントは発電機出力約98%で安定して運転中です。

  • *2:染料の入った液(浸透液)を傷に浸透させた後、余分な浸透液を除去し、現像剤により浸透指示模様として観察する方法。

以 上

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