プレスリリース

2010年5月12日
関西電力株式会社

高浜発電所4号機の発電停止について(発電機水素ガス冷却器の冷却水入口弁フランジ部からの漏れ)

 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット。第19回定期検査中の5月10日に調整運転を開始し、発電機出力約75%で調整運転中)において、本日5時15分頃、当社運転員が2次系の弁操作のため現場に向かっていたところ、タービン建屋1階で水の滴下を発見したため、2階を調査したところ、発電機水素ガス冷却器*14台(No.1〜4)のうち、No.2冷却器の冷却水入口配管の弁フランジ部から冷却水が漏れている(3滴/秒)ことを確認しました。
 その後、漏れた水の飛散防止措置を行うとともに、9時40分頃に当該冷却器の出入口弁を閉止して当該部を隔離したところ、漏れは停止しました。

 漏れ箇所の点検、補修のためには、発電機水素ガス冷却器4台に共通する冷却水系統*2を隔離する必要があることから、発電を停止することとしました。
 本日16時頃から出力降下を開始し、21時頃に発電を停止する予定*3です。

 現在、発電機水素ガスの冷却器出口温度(約35℃)や発電機水素ガス冷却器冷却水系統の圧力(約0.6MPa)等の異常および運転パラメータへの影響はなく、プラントは安定した状態です。

 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

  • * 1:発電機内部を冷却する水素ガスを冷やすための機器。
  • * 2:漏れ箇所の上流側にある、冷却器4台に冷却水を供給する系統。
  • * 3:原子炉は臨界状態を維持した状態で発電を停止し、点検、補修を行う。

以 上

<添付資料>

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