プレスリリース

2010年2月3日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(平成22年2月2日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
1号機 34.0万 運転中
2号機 50.0万 運転中  
3号機 82.6万 第24回 定期検査中
H21年12月13日〜H22年4月中旬予定
 
高 浜
発電所
1号機 82.6万 運転中  
2号機 82.6万 運転中  
3号機 87.0万 運転中  
4号機 87.0万 第19回 定期検査予定
H22年2月4日〜H22年6月上旬予定
 
大 飯
発電所
1号機 117.5万 運転中
  • ○1次冷却材中の放射能濃度の上昇について
    詳細は2(2)のとおり
    2月1日お知らせ済み】
2号機 117.5万 運転中  
3号機 118.0万 第14回 定期検査中
H21年10月31日〜H22年2月中旬予定
(調整運転中)
 
4号機 118.0万 運転中  

2.トラブル等情報について

(1) 法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)

なし

(2)安全協定の異常時報告事象

発電所名  大飯発電所1号機 発 生 日 平成22年2月1日
件  名 1次冷却材中の放射能濃度の上昇について        (添付図1)
事象概要
および
対 策 等

 定格熱出力一定運転中の2月1日、定例の1次冷却材中のよう素(I−131)濃度測定*1を行ったところ、平常値(1月27日測定、0.48Bq/cm3)と比較して若干上昇していることを確認しました(0.68Bq/cm3)。
 このため、1次冷却材中の希ガス*2濃度(Xe−133)の測定を行った結果、前回(1月29日測定、10.0Bq/cm3)を上回る希ガス濃度(87.8Bq/cm3)を確認した*3ことから、燃料集合体に漏えい*4が発生した疑いがあるものと判断しました。

 2月1日に測定したよう素(I−131)濃度(0.68Bq/cm3)は、運転上の制限値(63,000Bq/cm3)に比べて十分に低い値でしたが、1次冷却材中の放射能濃度の測定頻度を上げて(よう素濃度:3回/週→1回/日、希ガス濃度:1回/週→1回/日、全放射能濃度:1回/月→1回/週)監視を強化するとともに、漏えい燃料の特定調査を実施するため、計画的に今週中に原子炉を停止することとしました。

 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

  • *1 定例の測定頻度はよう素濃度:3回/週、希ガス濃度:1回/週、全放射能濃度:1回/月。
  • *2 ウランの核分裂反応で生成するキセノン等のガス。
  • *3 1月29日のよう素(I−131)濃度の測定値も、僅かに上昇していた(0.59Bq/cm3)ため、希ガス濃度を測定したが、平常値(1月26日測定、8.3Bq/cm3)との大きな差はなかった。
  • *4 燃料ペレットを収納している燃料被覆管から漏えいがあると、燃料被覆管内のよう素や希ガスが1次冷却材中に放出される。このため、1次冷却材中のよう素や希ガス濃度の変化から、漏えいの有無を判断している。

平成22年2月1日お知らせ済み]

(3)保全品質情報等

なし

以 上

<参考資料>

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