プレスリリース

2009年8月19日
関西電力株式会社

高浜発電所3、4号機でのプルサーマル計画におけるMOX燃料の製造状況について

 当社は、高浜発電所3、4号機への導入を目指して製造中のプルサーマル用(MOX)燃料について、品質の確保を最優先に厳しく対応した結果として、製造した燃料ペレットの一部を採用しないこととし、今回の製造期間における製造体数を16体から12体に変更することとしました。
 これに伴い、今後、経済産業省に対し、輸入燃料体検査申請書の内容変更を行う予定です。

 当社は、今後とも安全を最優先に、一歩一歩着実にプルサーマル計画を進めてまいります。

 当社では、今年1月30日から行っている仏国メロックス社 メロックス工場での燃料製造について、製造期間を通じて社員を常駐させ、品質保証活動の確認を行うなど、品質が十分に確保できるよう、慎重に進めています。
 また、より高い品質を確保するために、国の輸入燃料体検査項目に加え、当社と元請会社である原子燃料工業株式会社(以下「原燃工」という)、メロックス社の3社で各種の自主検査を行っています。

 その一環として、今年6月、原燃工とメロックス社がペレットの性状を確認するための自主検査の一つを実施したところ、一部のペレットで目標値の範囲内に収まらない測定値を示すものがあったため、その連絡を受けた当社はこれまでの間、原燃工、メロックス社の両社とともに検査の結果を慎重に確認してきました。

 メロックス社はこれまでの経験に基づき、当該ペレットはMOX燃料として採用が可能だとしていますが、当社と原燃工では最終的に厳しく対応することとし、当該ペレットを採用しないこととしました。
 このため当社では、今回の製造期間における製造体数を、現計画の16体から品質が確保されているペレットのみを用いた12体に変更し、慎重に製造を進めることとしました。
 なおこれに伴い、高浜発電所への装荷体数を、3号機8体(変更なし)、4号機4体(8体で申請済)に変更することとしています。

以 上

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