プレスリリース

2009年2月13日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(平成21年2月12日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
1号機 34.0万 運転中  
2号機 50.0万 運転中  
3号機 82.6万 運転中  
高 浜
発電所
1号機 82.6万 運転中  
2号機 82.6万 運転中  
3号機 87.0万 運転中  
4号機 87.0万 運転中  
大 飯
発電所
1号機 117.5万 運転中
  • B-余熱除去ポンプ軸シール部の予防保全作業に伴う待機除外について
    詳細は2(3)のとおり
    【事象概要、原因対策を取りまとめましたのでお知らせ(新規お知らせ)】
2号機 117.5万 第22回 定期検査中
H21年2月6日〜H21年5月下旬
予定
 
3号機 118.0万 運転中  
4号機 118.0万 運転中  

2.トラブル等情報について

(1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)

なし

(2)安全協定の異常時報告事象

なし


(3)保全品質情報等
発電所名  大飯発電所1号機 発 生 日 平成21年1月26日
件  名 B-余熱除去ポンプ軸シール部の予防保全作業に伴う待機除外について
(添付図1)
事象概要
および
対 策 等

 定格熱出力一定運転中の平成20年10月14日および11月11日の余熱除去ポンプ(2台)の定期起動試験(1回/月)後に、放射性機器冷却水※1タンクの水位が一時的に低下する事象が確認されました。
 調査の結果、水位低下はB号機の定期起動試験後に発生していること、外部に漏えいがないことから、B号機の軸シール部を冷やす放射性機器冷却水が、軸シール水側に流入しているものと推定しました。
 ポンプの機能には影響はなく、12月および平成21年1月の試験では水位低下はありませんでしたが、念のため、1月26日から計画的に当該ポンプを待機除外とし、軸シール部の分解点検を実施した結果、軸シール冷却部のOリングが接触する面の一部で肌荒れしていました。このことから、当該ポンプの運転開始および停止時に放射性機器冷却水と軸シール水※2の圧力差によって動くOリングが、当該ポンプ停止後に肌荒れ部を通過する際、シート力が弱くなり、放射性機器冷却水が軸シール水側に流入したものと推定されました。
 対策として、Oリングを新品に取替えるとともに、肌荒れ部をサンドペーパーで手入れしました。対策後、試運転を実施して放射性機器冷却水タンクの水位が低下しないことを確認した上で、1月31日に待機状態に復帰させました。
 また、当該軸シール冷却部については、次回定期検査時に、Oリングを使用しない構造のものに取替える予定です。
 本事象による周辺環境への放射能の影響はありませんでした。

  • ※1 放射性機器冷却水
    管理区域内に設置された機器を冷やす冷却水。
  • ※2 軸シール水
     回転するポンプの主軸に沿って軸から余熱除去系統水が外に漏れないようにしている軸シール部の潤滑や冷却のための注水。

以 上

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