プレスリリース

2008年7月25日
関西電力株式会社

大飯発電所1号機高経年化技術評価等報告書の審査結果について

 当社が、本年3月14日に提出した、大飯発電所1号機の高経年化技術評価等報告書について、本日、経済産業省原子力安全・保安院から報告書の内容を妥当とする審査結果が公表されました。


 当該報告書は、大飯発電所1号機が平成21年3月27日に営業運転開始後30年を迎えるため、「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」等※1に基づき、高経年化に関する技術的な評価※2および同評価に基づく長期保全計画を報告書として取りまとめたものです。


 報告書提出後、原子力安全・保安院による立入検査等の審査が行われ、その中でご指摘いただいた事項を変更したうえで7月18日に変更報告書を提出し、本日、その報告書の審査結果が公表されたものです。


 当社としては、本報告書に基づき、大飯発電所1号機の保守管理において、日常的な保全活動に加えて長期保全計画を適切に実施してまいります。これにより、機器・構造物の健全性を維持できるものと評価しています。
 また、今後も国内外の運転経験や最新知見を積極的に取り込み、10年を超えない期間毎に再評価を行います。


 当社は、今後とも、安全確保を最優先に、原子力発電所の安全・安定運転に努めるとともに、信頼性のより一層の向上に取り組んでまいります。


  ※1: 「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」に、原子炉の運転を開始した日以降30年を経過するまでに経年劣化に関する技術的な評価(高経年化技術評価)を行うとともに、これに基づき原子炉施設の保全のために実施すべき措置に関する10年間の計画(長期保全計画)を策定することや、10年を超えない期間毎に再評価を行うことが義務付けられている。
 また、「実用発電用原子炉施設における高経年化対策実施ガイドライン」において、原子炉の運転を開始した日以降28年を経過した日から29年を経過する日までに、国に報告することが求められており、国の審査は最新のガイドライン(平成19年6月一部改正)に基づき行われる。
     
  ※2: 耐震安全性についても確認しているが、現在、「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」等の改訂に伴い別途実施中の耐震安全性の評価結果に基づき、今後必要に応じ適切な対応を実施していくこととしている。

以  上

<添付資料>

プレスリリース