プレスリリース
2007
2007年12月6日
関西電力株式会社
美浜発電所1号機定期的な希ガス放出時の警報発信について
美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力34万キロワット、定格熱出力103万1千キロワット)は、湿分分離器ドレンタンク水面計取出しフランジ付近からの蒸気漏れの点検および補修のため、本日3時26分に原子炉を停止し、現在、点検準備中です。
定期的な放射性気体廃棄物(希ガス)の管理放出作業として、17時35分からD-ガス減衰タンク※に貯留している希ガスを補助建屋排気筒から放出する作業を実施していたところ、17時39分に「プロセスモニタ計数率注意警報」が発信しました。
直ちに関連パラメータを確認したところ、補助建屋排気筒ガスモニタの指示値が上昇(通常値約850cpmが約4,200cpmに上昇、警報設定値は2,000cpm)していることが確認されたため、放出作業を停止した結果、モニタの指示値は低下し、17時49分に通常値に戻りました。現在、補助建屋排気筒ガスモニタの指示値は、通常値で安定しています。
補助建屋排気筒ガスモニタの指示値から、希ガスの放出放射能量は約8.3×108Bqと評価され、保安規定に基づく放出管理目標値(2.1×1015Bq/年)に比べ約250万分の1以下と十分低く、周辺環境等への影響はありません。
原因については、今後調査します。
なお、本事象による発電所周辺モニタリングポスト等の指示値に有意な変化は認められておりません。
定期的な放射性気体廃棄物(希ガス)の管理放出作業として、17時35分からD-ガス減衰タンク※に貯留している希ガスを補助建屋排気筒から放出する作業を実施していたところ、17時39分に「プロセスモニタ計数率注意警報」が発信しました。
直ちに関連パラメータを確認したところ、補助建屋排気筒ガスモニタの指示値が上昇(通常値約850cpmが約4,200cpmに上昇、警報設定値は2,000cpm)していることが確認されたため、放出作業を停止した結果、モニタの指示値は低下し、17時49分に通常値に戻りました。現在、補助建屋排気筒ガスモニタの指示値は、通常値で安定しています。
補助建屋排気筒ガスモニタの指示値から、希ガスの放出放射能量は約8.3×108Bqと評価され、保安規定に基づく放出管理目標値(2.1×1015Bq/年)に比べ約250万分の1以下と十分低く、周辺環境等への影響はありません。
原因については、今後調査します。
なお、本事象による発電所周辺モニタリングポスト等の指示値に有意な変化は認められておりません。
※: | 原子力発電所の運転に伴い発生する放射性気体廃棄物(希ガス)の放射能を減衰させるために、一時的に希ガスを貯留するタンク(全4台)。放射能が減衰したことを確認し、定期的に希ガスの管理放出を行う。 |
以 上
<参考:美浜発電所周辺モニタリングポスト指示値(空間線量率)> 【単位:nGy/h】事象発生前(17時00分) | 事象発生後(18時00分) | |
モニタリングステーション | 約55 | 約59 |
モニタリングポストNo.1 | 約50 | 約50 |
モニタリングポストNo.2 | 約40 | 約43 |
モニタリングポストNo.3 | 約55 | 約50 |
モニタリングポストNo.4 | 約75 | 約73 |
モニタリングポストNo.5 | 約64 | 約63 |
※ | 環境中の空間線量率は、天候等により常に変動を繰り返しており、若狭地域及びその周辺の空間線量率は、おおよそ20~170nGy/hです。 | ||
※ | n(ナノ) | :10億分の1を表す。 | |
※ | Gy(グレイ) | :放射線が物質に当たったとき、その物質に吸収される放射線量を表す単位 |