プレスリリース

2007年12月5日
関西電力株式会社

美浜発電所1号機の原子炉手動停止について(湿分分離器ドレンタンク水面計取出しフランジからの蒸気漏れ)

  美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力34万キロワット、定格熱出力 103万1千キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、12月5日午前6時頃、巡視点検中の当社運転員が、タービン建屋1階にある湿分分離器ドレンタンク※1水面計取出しフランジ付近※2からわずかな蒸気漏れを発見しました。
 当該フランジを確認したところ、パッキン部分からの漏えいと判断されたため、当該フランジのボルトを増し締めしましたが、蒸気漏れは停止しませんでした。
 漏えい量はわずかであり、増加傾向はなく、プラントの運転や安全性に影響を及ぼすものではありませんが、当該フランジの点検・補修を行うため、計画的に原子炉を停止します。
 今後、12月5日19時頃から出力降下を開始し、12月6日2時頃に発電を停止し、同日3時頃に原子炉を停止します。
 なお、漏れた蒸気は放射性物質を含まない2次系の蒸気であり、この事象による周辺環境への放射能の影響はありません。


  ※1: 高圧タービンから出た蒸気が、湿分分離器で加熱・湿分除去された際に生じる凝縮水が流入するタンクで、同タンクに流入した凝縮水は給水系統に流入する。
  ※2: ドレンタンクの水位を確認できるよう、ドレンタンク脇に水面計を設置している。
水面計とドレンタンクとは、上部と下部の2つの配管でつながっており、上部配管はタンク気相部から下部配管はタンク液相部からそれぞれ空気(蒸気を含む)と水を取出し水位を表示している。この配管を水面計取り出し配管といい、フランジとは、配管の継手部のことをいう。

以  上

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