プレスリリース

2007年11月27日
関西電力株式会社
株式会社レスカ

アンチモン電極型オゾン発生技術の開発について
- 世界最高レベルのオゾン発生効率を達成 -

 当社は、このたび株式会社レスカと共同で、世界で初めて、窒素を使わずにオゾンを発生させるアンチモン電極型オゾン発生器を開発しました。

 オゾン(O)は酸素原子3個で構成される気体で、塩素に勝る強力な酸化力があり、殺菌、脱臭、脱色などに利用されており、近年では、上水道で脱臭などに用いられています。

 従来、一般的にオゾンを発生させるメカニズムは、2枚ある電極間の気中でオゾンが発生するものと考えられていましたが、当社は、オゾンの発生メカニズムを追求、検証した結果、電極の表面上でオゾンが発生していることを発見し、元素周期表で窒素と同属で、似たような性質を持つ金属のアンチモンを電極表面に被覆することで、高効率で消費電力の少ない、オゾン発生器を開発しました。

 今回開発したオゾン発生器は、例えば医療用機器や食器等の洗浄、殺菌などに活用できますが、今後さらなるオゾン発生器の改良を進め、大規模化を実現することで、従来のオゾン発生器では消費電力が多いため、実用化されていなかった下水処理場等、大規模施設への導入が期待できるものと考えています。さらに窒素を添加しないことで、オゾン中の不純物となる窒素酸化物の発生もないことから、不純物を嫌う半導体洗浄にも活用できるものと考えています。

今回開発したオゾン発生器の特徴は以下のとおりです。

◇世界最高レベルのオゾン発生効率を達成
従来のオゾン発生器の1.3〜1.6倍のオゾン発生効率を達成。
◇ランニングコストを低減
オゾンの発生効率が上がることにより、消費電力を低減。その結果、従来機と比べ約25%のランニングコストを低減することが可能。

 今回開発したオゾン発生器は、株式会社レスカより、平成19年12月から、製品化・販売を開始します。
 当社は、引き続き、電気を用いた、環境性の高い新技術の開発に積極的に取り組んで参ります。

以 上

<会社概要>
株式会社 レスカ
  • 設 立: 昭和57年8月21日
  • 資本金: 1,850万円
  • 代表者: 高田不二雄
  • 本 社: 大阪府茨木市畑田町15−26
  • 事業内容:水素等吸脱着測定評価機、燃料電池用計測評価機、プラズマ装置の製造販売とこれらを活用した評価業務
    熱解析、ガス流れ解析、渦解析のシミュレーションソフトを活用した解析業務
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