プレスリリース

2007年9月21日
関西電力株式会社

インドネシア共和国ラジャマンダラ水力発電プロジェクトの推進について

 当社は、この度、インドネシア共和国におけるIPP事業であるラジャマンダラ水力発電プロジェクトについて、同国のエネルギー鉱物資源省(MEMR: Ministry of Energy and Mineral Resources)から、独占開発権を取得しました(※1)


 このプロジェクトは、ジャワ島・ジャカルタの南東約100kmのラジャマンダラ地点のチタルム川流域に水力発電所を建設し、インドネシア国有電力会社(PLN:PT PLN(Persero))に売電するもので、当社は平成15年以降、国際協力銀行の資金協力を得て、事業性評価等、プロジェクト推進に先駆けた準備に取り組み、同国政府に独占開発権の申請を行っていたものです。
 今後、PLNの100%子会社であるインドネシアパワー社と当社が共同出資して、発電所の土地取得、建設、運転保守を行う現地プロジェクト会社を設立するとともに、その新会社とPLNとの間での、BOOまたはBOT方式(※2)による数十年程度の長期売電契約の締結を目指し、協議を開始します。
 また、ラジャマンダラ水力発電所は、平成20年内に工事着工し、平成22年の運転開始を目指してまいります。



  (※1) 9月12日、PLNから、当社とインドネシアパワー社がMEMRに申請した独占開発権取得が承認された旨の通知を受けたもの。
  (※2) BOO(Build Own Operate)方式…事業会社が施設を建設した後、公共側に譲渡することなく所有・運営する方法。
BOT(Build Operate Transfer)方式…事業会社が施設を建設し、一定期間所有・運営した後、公共側に譲渡する方法。


 本プロジェクトは、PLNとの長期売電契約により、安定した収益が期待できるとともに、発電所建設、運転・保守における当社の技術ノウハウが、インドネシアにおける高い電力需要の伸びに対応した電力インフラ整備や、水力という貴重な再生可能エネルギーの利用に貢献できることから、意義の深いプロジェクトであると考えています。

 当社は、これまでも多くの海外プロジェクトを手がけてまいりましたが、今後とも、海外におけるエネルギー事業に積極的に参画することにより、新たな成長、発展につながる事業の開拓と収益性の確保を目指して行きたいと考えています。


【ラジャマンダラ水力発電プロジェクト概要】
発電事業主体 現地プロジェクト会社(今後設立予定。当社子会社である株式会社関電インターナショナルおよびインドネシアパワー社が出資予定)
発電所所在地 インドネシア共和国チアンジュール州ラジャマンダラ地点
発電方式 流れ込み式
出力 47,000kW(47,000kW×1台)

以  上

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