プレスリリース

2007年7月24日
関西電力株式会社

チリのCDMプロジェクトからのCO2クレジットの購入について

 当社は、このたび、チリの廃棄物回収・処理会社であるKDM社が実施する埋立処分場ガスプロジェクトからCO2クレジット※1を購入することとし、本プロジェクトについて、日本政府から「京都メカニズム」のひとつである「クリーン開発メカニズム(CDM)※2」の承認を得ました。


 本プロジェクトは、チリ国内最大の廃棄物埋立処分場において発生するメタンを多く含むガス(ランドフィルガス)を回収し、燃焼させる事業であり、メタンガス※3の放出を抑制することで、2007年から2014年までにCO2換算で約400万トンの温室効果ガスが排出削減される見込みであります。
 なお、本プロジェクトのCDMについては、今回、日本政府の承認を得ましたが、チリ政府および国連CDM理事会の承認も既にKDM社が得ております。


 当社は、地球温暖化防止に積極的に貢献するため、今後も引き続き、安全確保を前提とした原子力発電を推進するとともに、地球規模の温暖化対策に実効性がある温室効果ガス削減プロジェクトからのCO2クレジットを獲得するなど、国内外での総合的な対策に取り組んでまいります。



  ※1:COクレジット
    先進国・移行経済国における温室効果ガスの排出量と相殺できる、温室効果ガスの削減・吸収量の権利
  ※2:クリーン開発メカニズム(CDM)
    先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、COクレジットとして取得する仕組みで、共同実施(JI)、排出量取引(ET)と並ぶ京都メカニズムの1つ
  ※3:メタンガス
    メタンガスはCOの約21倍の温室効果があり、メタンガスの放出を抑制することで温室効果ガスの削減効果が得られる

以  上

プレスリリース