プレスリリース

2007年1月19日
関西電力株式会社

大飯発電所管理区域からの不適切な物品持ち出しについて

 大飯発電所において、平成19年1月17日20時20分頃、協力会社の社有車が発電所を退所するため正門守衛所のゲートモニター前で停車した際に、発電所を出入する物品の放射線量等を管理している同モニターの警報が発信しました。


 ただちに、車両に積載されていた物品の放射線量を確認したところ、袋に入ったダクトホースから最大で20μSv/hの線量当量率※1が認められましたが、当該ダクトホースを入れていた袋の表面には放射性物質の汚染はなく、車両および乗車していた協力会社社員についても異常は認められませんでした。
 なお、当該ダクトホースについては、放射線量の確認等を行った後、3、4号機の管理区域内に搬入し、適切に管理しております。


 乗車していた協力会社社員に確認したところ、当該ダクトホースは、1、2号機廃棄物処理建屋※2管理区域内に置かれていたものを、構外で使用するために持ち出そうとしたものです。


 本件を受けて、当社は本日、各発電所に対し、管理区域からの物品持ち出しルールの遵守と監視員による出入・物品管理の監視の厳正化について徹底しました。また、管理区域からの物品の持ち出し管理について強化すべき点があると考えられることから、今後、詳細について調査を進め、再発防止対策を検討します。


 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。



 ※1:線量当量率
  単位時間あたりの放射線量当量で、単位としては、Sv/h、mSv/hなどが用いられる。ちなみに、胸部レントゲン1回あたりの被ばく線量は50μSvである。
 
 ※2:廃棄物処理建屋
  管理区域内で発生する放射性廃棄物の処理を行う建屋。管理区域内で発生した廃液を処理する装置やドラム詰め装置などが設置されており、ポンプ、タンク、配管などが設置されている。

以  上

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