プレスリリース

2006年5月16日
関西電力株式会社

美浜発電所3号機 格納容器内での水漏れについて

 美浜発電所3号機は、第21回定期検査中のところ、本日15時13分に、中央制御室で、格納容器サンプの水位が上昇していることを示す「格納容器サンプ水位上昇率高」の警報が発信しました。運転員が現場を確認したところ、15時40分頃に、仮設キャビティ※1浄化装置※2のホースからキャビティ水が漏えいしたことを発見しました。


 現場の作業員から聞き取り調査を行った結果、使用中の浄化装置のホースを誤って取り外したことにより漏えいが発生したため、直ちに同装置のポンプを停止させたことがわかりました。


 漏えいは、浄化装置が設置されている地上高32mフロアからドレン配管を通じて格納容器下部の格納容器サンプに達し、サンプ水位を上昇させるとともに、各フロアの床面にも漏えいしました。床面の漏えい範囲は、地上高32mフロアに約20m2、地上高24mフロアに約4m2、地上高17mフロアに約2m2です。漏えい量は、格納容器サンプの水位上昇分(約370)と床面への漏えい量(約26)を合わせて約400です。漏えいしたキャビティ水の放射能濃度は8.12Bq/ccであり、放射能量は約3.25×10Bqと推定されます。


 なお、この漏えいにより、作業員1名の足首付近が濡れましたが、サーベイの結果、汚染はありませんでした。また、原子炉の燃料は全て取り出した状態であり、安全上の問題はなく、環境への放射能の影響はありませんでした。

 ※1:キャビティ
  原子炉容器の上方に設けているプールであり、燃料取り扱い時にはプール内部にほう酸水を満たすことにより、必要な遮蔽が得られるようにする。
 ※2:仮設キャビティ浄化装置
  キャビティ水を浄化するため設置していた仮設の装置。ポンプにより汲み上げたキャビティ水をフィルタにより浄化して再びキャビティに戻している。

以  上

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