プレスリリース

2006年1月23日

3次元ビデオ映像の公開配信実験の実施について~最大1Gbpsの光ファイバーネットワークを活用したコンテンツ配信実験~

 京都大学(大学院情報学研究科松山隆司教授の研究グループ※1)、株式会社ケイ・オプティコム、株式会社エネゲート、ならびに関西電力株式会社は共同で、最大1Gbpsの光ファイバーアクセス回線を利用した、3次元ビデオ映像の公開配信実験を本日から実施いたします。


 3次元ビデオ映像とは、被写体の動きを視聴者が自由に設定した角度から立体的に動画で見ることができる映像であり、従来のコンピュータ・グラフィックス(CG)による3次元アニメーションでしか実現できなかった、人や動物などの被写体の姿、形、色の時間的変化を、実世界のありのままの姿で3次元的に記録することができる立体映像です。
 21世紀は、バーチャルとリアルに境目のない臨場感溢れるコミュニケーション技術の進展が期待されており、その実現のために不可欠とされているのが、3次元ビデオ映像の撮影・編集・伝送の技術であるといえます。


 本実験は、これまで京都大学の松山教授研究グループで開発を進めてきた、人の動作などの実写を3次元映像として記録・保存する映像処理技術に、エネゲートで開発してきた通信インフラでの配信技術を組み合わせ、これをケイ・オプティコムの1ギガサービス上で実用性を検証するものです。
 具体的には、西陣織会館内(京都市)の3次元ビデオ撮影スタジオ※2において撮影した映像コンテンツをopti c@fe(オプティ・カフェ)へ配信し、ネットワーク上での映像品質やスピード性能等を評価します。


 本実験を通じて、3次元ビデオ撮影システムのネットワーク上の実用性が確認できれば、その活用用途や利用者範囲の広がりが期待できます。


 今後は、実験結果を踏まえた同システムの事業化検討を進めるとともに、関西電力グループとして、電気事業やグループ各事業における様々な用途への活用を検討してまいりたいと考えています。

以  上

※1: 文部科学省プロジェクト「知的資産の電子的な保存・活用を支援するソフトウェア技術基盤の構築」における研究開発課題「大型有形・無形文化財の高精度デジタル化ソフトウェアの開発」に関する研究プロジェクトチーム
http://vision.kuee.kyoto-u.ac.jp/index-jp.html
※2: 昨年9月に、西陣織工業組合(京都市)の協力を得て開設

<参考資料>


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