プレスリリース

2005年12月2日
関西電力株式会社

大飯発電所1,2号機の海水淡水化装置に供給している補助蒸気配管での蒸気漏れと支持金具の損傷について

 大飯発電所1,2号機(ともに加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、1号機が第20回定期検査中、2号機が定格熱出力一定運転中ですが、平成17年12月1日17時00分頃、屋外にある海水淡水化装置付近で、異音と蒸気の漏えいを、事務所内にいた当社社員が確認しました。
 直ちに、運転員が現場確認した結果、海水淡水化装置(全3台)のNo.1装置とNo.3装置付近の補助蒸気配管で蒸気の漏れを確認しました。
 このため、海水淡水化装置に補助蒸気を供給している系統の弁を閉じ、漏えいを停止させました。また、16時25分から行っていた、1,2号機の補助蒸気系統と、3,4号機の補助蒸気系統を接続する操作を中断しました。
 その後、漏えい箇所の保温材を取り外して調査した結果、No.1装置の補助蒸気入口部にあるフランジ管台で、外面の腐食と貫通穴が認められ、また、No.3装置の補助蒸気供給配管フランジ部でパッキンの一部が損傷し、欠損していることが確認されました。
 さらに、周辺の補助蒸気配管の状況を確認した結果、現時点で配管サポート(支持金具)の、損傷が3箇所認められました。
 今後、引き続き設備の健全性を調査するとともに、蒸気漏えいと支持金具損傷の原因調査を行います。
 なお、今回の事象による周辺環境への放射能の影響はなく、運転中プラントへの影響もありません。

  ※海水淡水化装置:補助蒸気を熱源として海水を蒸発させて真水(淡水)をつくる装置。

以 上

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