プレスリリース

2005年3月22日
関西電力株式会社

美浜発電所1号機A-余熱除去ポンプメカニカルシールからのわずかな漏えいに伴う取り替え作業(待機除外)の実施について

 「法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象」に至らない軽微事象について、以下のとおりお知らせします。

発電所名 美浜発電所1号機 発生日 3月22日
件  名 A-余熱除去ポンプメカニカルシールからのわずかな漏えいに伴う取り替え作業(待機除外)の実施について
事象概要
および
対 策 等
美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力34万キロワット、定格熱出力 103万1千キロワット)は、A湿分分離加熱器加熱蒸気室ドレン抜き栓からの漏えいに伴い、2月4日から3月8日の間、原子炉を停止していました。
 停止に伴い、A-余熱除去ポンプを1次系冷却系統の余熱除去のために運転しましたが、原子炉起動前の3月7日13時31分、当該ポンプを停止しました。
 その後の同日16時頃、運転員が巡回点検において、当該ポンプのメカニカルシール部からわずかな漏えい(1滴/1秒程度)が発生していることを確認しました。漏えい量を測定した結果、約600cc/hであり、当該メカニカシールの管理基準  (1000cc/h)の範囲内でした。
 また、発見時以降、漏えい量に変化はなく、増加傾向は見られません。
 なお、漏えい水はドレン配管により全て回収しています。
 この事象は、ポンプの機能に影響を与える異常ではありませんが、今後のポンプ運転に万全を期すため、予防保全の一環として計画的に当該ポンプを待機除外*として、系統から隔離し、当該メカニカルシールの取り替えを行うこととしました。
 本日3月22日4時、当該ポンプを待機除外とし、系統の隔離作業が完了しており、当該メカニカルシールの取り替え作業を開始しています。
 この事象による環境への影響はありません。


*待機除外:
 通常、いつでも起動できる状態(待機状態)にある機器の故障や点検等のため、自動起動できない状態とすることをいう。
 なお、本設備は安全上重要な設備であり、通常2台を待機状態としている。今回、計画的作業ではあるが、プラント運転中に待機除外とするため、万一の事故に備え、10日間に待機状態に復帰させる必要がある。その間、もう1台のBポンプが健全であることを8時間毎に起動試験を行い確認することとしている。

本件については、通常は、翌月の月例報告(原子力発電所の運営状況)で発表しているものですが、「美浜発電所B-充てんポンプマニホールドカバーボルトの損傷について」の発表に合わせ、本日発表するものです。

以 上

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