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2004年8月10日

美浜発電所3号機における原子炉自動停止の調査状況について(8時00分現在)

<被災者発生等の経緯>   
 事象発生当時、タービン建屋内では、美浜3号機第21回定期検査の準備作業(床の養生、作業エリア区画、工具類の搬入等)を行っており、合計221名がタービン建屋内に入域していました。その状況下でタービン建屋2階面の天井付近で復水配管の破口が発生し、高温水が噴出、蒸気となって同建屋2階面が蒸気で充満しました。この時、火災報知器が発報し(15時22分)、プラントパラメータが変動したため、緊急負荷降下を開始(15時26分)するとともに、当直運転員が現場で倒れている被災者を発見(15時27分)し、中央制御室を経由して所長室長は救急車の出動を要請しました。(第1回目15時30分)なお、この時、当社社員および協力会社で倒れている被災者を順次タービン建屋から建屋外へ運び出しました。なお、その後、消防署とともに建屋内に残っている人の有無を確認するため、建屋内の点検を行い、確認を完了しました(19時00分)。

 被災者11名のうち、8名については、救急車にて市立敦賀病院に搬送しました。(4名は死亡、2名は市立敦賀病院にて治療中、1名は福井県立病院へ、へリコプターにて転送(同病院で治療中)、1名は国立福井大学医学部付属病院へ救急車にて転送(同病院で治療中))、他の3名については国立福井病院に搬送しました。(内1名については、ヘリコプターにて国立福井大学医学部付属病院へ転送しました。(同病院で治療中))

 

<タービン建屋の状況>  
 本日、警察等の現場検証が行われる予定です。(時間は未定です。)

<プラントの状況>  
 破口部が生じた配管については、前後にある弁により隔離状態としており、漏れは停止しています。9日23時30分からクールダウン操作を開始しており、本日8時現在の、1次冷却材温度は約168℃(圧力2.7MPa)です。なお、本日16時頃には低温停止状態(1次冷却材温度93℃以下)となる予定です。

<開放操作できなかった2台の弁の点検状況>  
 タービン動補助給水ポンプ停止後、同ポンプを待機状態にするため、タービン動補助給水ポンプ出口流量調整弁を約60%まで開放しようとしたところ、3台ある弁のうち2台(AおよびC)が開放できませんでした。その後、当社社員立会いのもとで再度「開」操作を8月10日1時20分ころから実施した結果、弁は動作しました。このため、動作しなかった原因は別途調査することとし、念のため、電動補助給水ポンプのバックアップとして、タービン動補助給水ポンプからの給水を確保するため、1時53分に2台の弁を通常の待機状態開度(約60%)としました。なお、開放できなかった原因および今回の事象の因果関係等について調査を継続中です。

<他プラントの対応について>  
 美浜3号機の事象に関連し、他プラントの点検について以下のとおり計画しています。

  • 今回、当該部位の肉厚を確認したところ、大幅な減肉が認められました。従いまして、他のプラントの減肉状況について、点検記録により調査を実施中です。
  • 同一発電所内にある美浜1,2号機、同型ユニットである高浜1,2号機、さらにはユニットタイプは異なるものの、同じような位置にオリフィスを有する、高浜3,4号機ならびに大飯1,2号機において、今回漏えいした箇所と概ね同じ位置関係(低圧給水加熱器出口)にある箇所については、過去に点検を実施済みであり、適切に評価していることを確認しています。(大飯3,4号機は同じ様な位置にオリフィスが設置されていません)
  • 他プラントの同じ様な位置以外の給水系統、復水系統などの、管理指針上の主要点検系統内の主要弁、および、オリフィスの下流側等などの主要箇所については、点検記録により、これまでに点検を実施したことがない箇所の有無を至急確認し、これまでに点検を実施していないことが確認された場合は、直ちに安全点検を実施いたします。
  • なお、これらの確認・点検作業の間、これまでに点検を実施したことがない箇所にやむを得ず近づく場合は、耐火服を着用する等の危険防止策を施すこととします。
※オリフィス: 通水流量を制限したり、差圧を設けることにより、通水流量を計測するために、流体の流れている管路の断面を絞って狭めるもの。

 

<これまでの発表内容>  
 美浜発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力82万6千キロワット、定格熱出力244万キロワット)は、定格熱出力一定運転中、8月9日15時28分、「3A-SG給水<蒸気流量不一致トリップ」の警報が発信し、A-蒸気発生器水位低の一致により原子炉が自動停止し、引き続きタービンが自動停止しました。  
 発生直後、タービン建屋内に蒸気が充満し、被災者が11名発生したため、救急車で病院へ搬送しました。  
 被災者11名のうち、8名については、救急車にて市立敦賀病院に搬送しました。(4名は死亡、2名は市立敦賀病院にて治療中、1名は福井県立病院へ、へリコプターにて転送(同病院で治療中)、1名は国立福井大学医学部付属病院へ救急車にて転送(同病院で治療中))、他の3名については国立福井病院に搬送しました。(内1名については、ヘリコプターにて国立福井大学医学部付属病院へ転送しました。(同病院で治療中))
 その後、タービン建屋内の確認を実施し、被災者は合計11名であることを確認しました。なお、事象発生当時、タービン建屋内では、美浜3号機定期検査の準備作業(床の養生、作業エリア区画、工具類の搬入等)等を行っており、合計221名がタービン建屋内に入っていました。

 破口が確認された当該配管について外観確認したところ、破口部は軸方向に約 500mm程度、周方向に大きくめくれたような状態でした。
 原子炉自動停止直後、タービン動補助給水ポンプおよび、電動補助給水ポンプが自動起動し、蒸気発生器に給水を継続し、プラント状態に異常はありませんでした。
 また、蒸気発生器の水量が安定したことを受け、タービン動補助給水ポンプ停止後、同ポンプを待機状態にするため、出口流量調整弁を約60%まで開放しようとしたところ、3台ある弁のうち2台(AおよびC)が開放できませんでした。なお、蒸気発生器への給水は電動補助給水ポンプ(2台)で継続して実施しており、蒸気発生器の水位に異常はなく、プラントは安全に停止しています。今後、開放できなかった原因および今回の事象の因果関係等について調査を行います。  
 なお、本事象による周辺環境への放射能の影響はありません。

以 上

   
   

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