プレスリリース

2004年7月30日

大飯発電所1号機調整運転開始の遅延について

 平成16年7月27日に発表しました「大飯発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始」につきましては、28日8時00分原子炉を起動し、同日13時24分に臨界になっております。  

 その後、諸試験を実施し7月29日頃には定期検査の最終段階である調整運転を開始することとしておりましたが、29日の炉物理検査*1の復旧操作(制御棒を所定の位置まで動かす操作)において当該手順書等に一部不備があったため、手順書等の見直しを行う必要があることから検査を中断しています。*2 手順書等の見直しを行い、明日以降に調整運転を開始します。
 本件については、発電所の設備に異常はなく、周辺環境への影響もありません。    

*1: 炉物理検査
   本検査は原子炉が臨界に達した後、制御棒の挿入・引き抜き、1次冷却水(ほう酸水)中のほう素濃度の希釈・濃縮や1次冷却系統の温度変化を与えることにより、制御棒、ほう酸水の効果や、原子炉内の出力分布の状態等を確認する検査。
*2: 手順書の一部不備
   炉物理検査の復旧操作として、制御用制御棒(グループD)を引き抜こうとしたところ、制御用制御棒(グループA)の引き抜き動作が起きました。これは、制御棒の制御装置の設定調整において、調整方法の手順の一部に明確でなかったところがあったため起きたものであり、現在、手順書等の不備を修正しているところです。

以  上

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