プレスリリース

2004年6月14日

高浜発電所1号機 第22回定期検査中の保全品質情報について

 高浜発電所1号機 第22回定期検査中における保全品質情報のうち、「法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象」に至らない軽微事象について、以下のとおりお知らせします。

発電所名 高浜発電所1号機
件  名 制御棒クラスタ案内管支持ピンの摩耗について
事象概要
および
対 策 等
 大飯2号機の第9回定期検査(平成3年3月~7月)において、制御棒クラスタ案内管支持ピンナットの回り止め金具が脱落した事象に鑑み、定期的(高浜1、2号機では5定検に1回)に制御棒クラスタ案内管支持ピン回り止め金具部(止め金、止めピン)について、水中カメラにより外観検査を実施していますが、今回の定期検査において、全106本のうち、1本の支持ピンのナットおよび止めピンに摩耗が認められました。
 なお、支持ピンとしての機能は問題ありませんでした。
 調査の結果、原因は、大飯2号機の事象と同様、止めピンが、1次冷却水の流れによる振動でナットとこすれあって、摩耗したものと推定されました。
 このため、対策として当該支持ピンを改良型支持ピン(カシメ型)に取替えました。 
 また、当該制御棒クラスタ案内管に取り付けられているもう1本の支持ピンについても、念のため改良型支持ピンに取替えました。
発電所名 高浜発電所1号機
件  名 中央制御室非常用循環フィルタユニットA系入口ダンパの動作不良について 
(1,2号機共用設備)
事象概要および対 策 等  中央制御室非常用循環系機能検査のうちA系自動起動時確認検査において、検査項目のひとつである中央制御室非常用循環フィルタユニットA系入口ダンパの動作確認において、現地での開度表示板の指示ではダンパが全開していることを確認できなかったため、検査を中断しました。(ダンパ2個のうち1個が「全開」を指示しなかった) 
 本設備は1,2号機共用設備であるため、運転中の2号機側からみて、保安規定の運転上の制限を満足していないと判断しました。 
 当該ダンパの状態やダンパオペレータの動作について確認しましたが問題はなかったことから、開度表示板の目視点検を実施したところ、若干ずれていることが確認されました。 
 以上のことから、開度表示板が正規の取り付け位置から若干ずれたことにより、全開位置を指示しなかったものと推定されました。 
 このため、当該開度表示板を正規の位置に取り付け、開閉試験を行い、正常に開度表示されていることを確認し、保安規定の運転上の制限を満足している状態であると判断しました。 
 また、念のためB系統についても、ダンパの開閉試験を行い、問題のないことを確認しました。

 

以   上

プレスリリース