プレスリリース

2003年11月9日

美浜発電所2号機の定期検査状況について(加圧器スプレイ配管ベントライン閉止栓からの水漏れに伴う原子炉停止)

  美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力50万キロワット 定格熱出力145万6千キロワット:平成15年9月12日から第21回定期検査を実施中)は、11月4日に原子炉を起動し、11月6日16時54分より調整運転を開始し、定格熱出力一定運転中でしたが、本日7時頃、運転員の格納容器内監視カメラによる点検において、加圧器スプレイ配管(*)に取り付けられた空気抜き用ライン(ベントライン)の閉止栓にわずかにほう酸の析出を確認しました。
 このため、詳細に確認したところ、ほう酸析出下部から約4分に1滴程度の水が滴下していることを確認しました。
 この状況から、加圧器スプレイ配管ベント弁のシート漏れと判断されることから、本日13時に原子炉を停止して点検を行うことを決定しました。引き続き14時に出力降下を開始、21時頃に発電を停止し、22時頃に原子炉を停止して必要な点検を行い処置をすることとしました。
 なお、格納容器サンプ水位、放射線監視モニタ等、運転パラメータに有意な変動はなく、本事象による環境への放射能の影響はありません。

(*) 加圧器スプレイ配管
   加圧器内の圧力を抑制するため、加圧器内に冷却水を送る配管。

以 上

<参考資料>


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