プレスリリース

2002年10月3日

変圧器からの絶縁油漏れに関する点検結果について




 当社は、本年9月19日、京都市南区でマンション供給用に屋外電気室に設置している変圧器1台から絶縁油が電気室内の床面に漏れていることを発見しました。このことから、当社京都支店管内において屋外電気室に設置している変圧器全数(上記を含め計15箇所)の点検を行った結果、9月25日、京都市下京区において1箇所(2台)の絶縁油漏れを発見しました。専門の機関にて分析を行った結果、京都市南区では絶縁油に10.5ppmのPCB(ポリ塩化ビフェニル)(※)が含まれていることが判明しました(京都市下京区については調査中)。[平成14年9月27日公表済]

 併せて、当社ではさらに、管内全域において113箇所の同様の設備を点検しておりましたが、その結果、新たに東大阪市(9月26日発見)と大阪市(9月27日発見)の2箇所(3台)において絶縁油が漏れていることを確認いたしました。

 このうち、PCBが混入している可能性のある再生絶縁油を使用している京都市下京区と東大阪市の変圧器(大阪市は新油)について専門機関で分析を行った結果、以下の通りPCBが含まれていることが判明しました。

漏油発見日 場所 変圧器台数
PCB含有量
9月19日 京都市南区 1台 10.5ppm
9月25日 京都市下京区 2台 14ppm、12ppm
9月26日 東大阪市 1台 9.8ppm
9月27日 大阪市 2台 新油のため混入なし

 絶縁油漏れのあった変圧器を設置している電気室はいずれも屋根を設けていないものの、コンクリート製の堅牢な塀と床面で囲われております。当社では今後、外部への影響の有無について速やかに調査を行い、絶縁油が付着した床面コンクリートの除去と回収について、お客さまのご理解を得ながら進めてまいります。
 なお、絶縁油が漏れた変圧器については取り替え工事を行い、当社において適切な管理を行っております。
  
 絶縁油漏れの原因は、変圧器底部と屋外電気室の床面との間に十分な空間を設けていないため、雨水等により変圧器底部が湿度の高い状態となり、急速にさびによる腐食が進行したものと考えられます。
 当社では今後さらに、同様な状態になり得る設備を洗い出すとともに点検を行い、変圧器の保守方法、施設方法の見直しについて検討し再発防止に努めて参ります。

以 上

※PCB(ポリ塩化ビフェニル)
   有機塩素化合物の一種で、有害性が問題になり、昭和49年までに、製造、輸入、使用が原則禁止になった。以降、国の規則、指導に基づき、メーカーや事業者により厳重に保管されている。
 なお、人体への影響としては、口から体に取り込まれることにより、皮膚障害や肝臓障害等の影響が考えられる。
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