プレスリリース

2002年9月26日

グリーン購入の推進について


 当社は従来より、地球温暖化防止をはじめとする地球環境問題を重要な経営課題と位置付け、資源の有効利用、環境負荷の低減に向けた循環型事業活動に積極的に取り組んできました。環境負荷の小さい商品を優先購入するグリーン購入については、平成11年12月、その基本的な考え方を示した「グリーン購入推進方針」を制定し、価格にも配慮しながら、環境ラベル表示製品の普及しているオフィス用品を中心に拡大してきました。オフィス用品については、平成13年4月、「グリーン購入ガイドライン」(オフィス用品)を制定し、他の電力会社に先がけ、コピー用紙など個別の品目について全社での目標値を設定することで、平成13年度実績でコピー用紙やOA機器について、100%グリーン購入するなど、既に目標を達成しています。今後、平成15年度より原則としてすべてのオフィス用品をグリーン購入するよう目指します。

 当社が購入する物品のうち品目数および金額で9割程度を占めている電力設備用資機材は、個別に仕様を決定する製品が多くあるため、購入先の環境管理に関する情報や製品の環境負荷に関する情報が少なく、環境に関する評価項目・方法も未整備でした。そのため、電力設備用資機材のグリーン購入の推進にあたっては、平成13年4月、部門横断組織「循環型事業活動推進部会」を設置し、循環型社会の形成に向けたグリーン購入やリサイクルについて部門横断的に進めるための方針検討、部門間調整を行ってきました。そして、本年6月、「グリーン購入ガイドライン」(電力設備用資機材)を制定し、購入する製品の環境配慮事項を判断するための基準を定めました。さらに、現在、各部門毎に、平成15年度から、必要な資機材をできるだけグリーン購入するという計画の作成を行っています。

 例えば、ネットワーク技術(配電)部門では、他部門に先行して、電線の被覆材や電線保護管、電線ドラムなどのプラスチック製品について、当社から出た「廃材」をリサイクルして、元の製品として利用する「クローズドリサイクル」の技術を研究・開発し、一部の電線については購入を開始しており、「一歩進んだグリーン購入」を実現しています。平成15年度からは、高圧幹線用電線ドラムの100%、電線防護管の100%、電柱間の低圧電線の約5%についてクローズドリサイクルによるリサイクル製品をグリーン購入することとしました。製品の設計から廃棄段階までの環境影響を定量評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を適用した環境負荷の低減に加えて、原料費や廃棄物処理費の削減にも取り組み、リサイクルを効果的に推進しています。

 今後、当社は、このネットワーク技術部門だけでなく、全社をあげて電力設備用資機材を含めた全物品のグリーン購入を進めていきます。

以 上

<参考資料>


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