プレスリリース

2002年2月26日

決済サービス事業の開始について~決済サービス新会社『株式会社クリアパス』設立~

 当社は、先般発表いたしました平成14年度経営計画の骨子(アクションプラン)にありますように、グループの経営資源を最大限有効活用し、総合生活基盤産業として新たな事業展開を図っております。その一環として、決済サービスにつきましては、昨年、株式会社クリアパスを設立し具体的に検討してまいりましたが、ビジネススキーム、システム構築、金融機関との調整に目途がつきましたため、平成14年4月からの試行を経て、平成14年7月より決済サービスを開始することといたしました。決済サービスの開始は、電力業界で初の取り組みとなります。

 今回の決済サービスの主な対象は、インターネット上の消費者向け取引市場であります。この市場は、平成13年の1.5兆円規模から平成18年には約11倍の16兆円規模に拡大すると予想されており、一般の決済においても、将来はインターネット上の決済が主流になると言われております。現在、インターネット上の決済方法は、銀行振込、コンビニ払い、宅配などの代金引換、プリペードカード、クレジットカードがありますが、これらは、お客さまにとって店舗等へ出向く不便さ、セキュリティ上の不安感、割高感を伴っております。今回、クリアパスが行う決済サービスは、あらかじめ契約していただいたお客さまからの支払を、代金を請求する企業に対して代行するものであり、インターネット上で処理します。これは、お客さまのID番号による認証を、代金を請求する企業に代わってクリアパスが行う方式であるため、クレジットカード等のお客さまのID番号を代金を請求する企業へ通知する必要がありません。さらに、お客さまにとって店舗等へ出向く不便さも、振込手数料もなく、安心、安価、便利なサービスを提供できるものと考えております。このクリアパスのインターネット上の決済方式は、今までにない新しいビジネスモデルであり、特許を申請しています。

 このようなインターネット上の決済のベースとなる基盤は、インターネット以外の商取引上の代金決済についても活用可能であり、クリアパスは、お客さまの金融機関口座から口座振替によって、代金を請求する企業に代わって代金を収納するいわゆる収納代行サービスも展開していきます。また、当社は、この決済サービスを通じてグループ会社の様々な決済を一元管理し、決済面での効率化によりグループ全体の収益の拡大にもつなげたいと考えております。

 決済サービスを行うにあたっては、金融機関との取引基盤や決済処理の正確性・低廉性、滞留資金の安全性が必要とされます。当社グループは、既に関西一円約350行の金融機関と取引実績があり、また、長年にわたり電気料金を取り扱ってきた実績もあります。サービス開始に必要な設備についても、電気料金を計算するための大型コンピュータや封入封緘設備等グループの経営資源を有効活用することで、競争力のある価格の実現が可能と考えています。

 クリアパスの事業は、関西圏を中心に全国の企業、お客さまを対象にサービスを展開し、営業開始3年目(平成16年度)に単年度黒字、5年目(平成18年度)に累積損失解消を目指します。

以 上  

<参考資料>


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