プレスリリース

2002年1月30日

高浜発電所4号機の定期検査状況について(蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査結果並びに原因と対策)

 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格出力87万キロワット)は、平成14年1月4日から第13回定期検査を実施していますが、蒸気発生器伝熱管の健全性確認のため、伝熱管の全数(既施栓管を除く10,100本)について、渦流探傷検査(ECT)を行いました。
 状況は以下のとおりです。

蒸気発生器伝熱管全数の渦流探傷検査結果]

 渦流探傷検査の結果、A-蒸気発生器の伝熱管1本に有意な信号指示が認められました。
 信号指示が認められた箇所は、高温側の管板拡管部であり、前回(第12回)および前々回(第11回)定期検査で認められた信号指示と同様であることから、原因は製作時に伝熱管を管板部で拡管する際、管内面で局所的に引張りの残留応力が発生し、これと運転時の内圧とが相まって、伝熱管内面から応力腐食割れが発生したものと推定されました。

 有意な信号指示が認められた伝熱管については、施栓することとします。
 また、今回の定期検査において、引張り残留応力の低減を図るため、高温側管板拡管部にショットピーニング(*)を施工します。

  (*)ショットピーニング
伝熱管内面にビーズ(直径約0.2mmの金属微粒子)を打ち付けることにより、材料表面に圧縮残留応力を発生させるものである。ビーズ供給装置から連続的に供給されるビーズは空気により圧送され、伝熱管に挿入された先端ノズルから伝熱管に打ち付けられる。

以 上  

(経済産業省によるINESの暫定評価)
基準1
基準2
基準3
評価レベル
-
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0-
0-
INES:国際原子力事象評価尺度


<参考資料>


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