プレスリリース

2001年11月21日

新冷媒[R407C]採用,高効率化を達成した「エコ・アイスmini」を開発
― 株式会社日立空調システムと共同開発 ―

 当社は、株式会社日立空調システムと共同で、"さらなる地球環境にやさしい製品"をコンセプトとして、オゾン層破壊係数がゼロの新冷媒[R407C]を採用し、高効率化を達成した個別分散小型氷蓄熱空調システム(以下、「エコ・アイスmini」)を開発しました。
株式会社日立空調システムから平成14年4月より発売を開始致します。
 今回開発した「エコ・アイスmini」は、DCモーター駆動高効率インバーター圧縮機やDCファンモーターなど最新の省エネ化技術と、従来から定評のある安価な夜間電力の利用により、従来の「エコ・アイスmini」(日立)と比べて、年間約1/4のランニングコスト低減が図れます。また、業界トップの低騒音化を実現しております。

 [主な特徴]
1.新冷媒[R407C]を採用
 業界で初めて、R407C(オゾン層破壊係数ゼロのHFC系新冷媒)を採用した、「エコ・アイスmini」です。R407Cは、業務用パッケージエアコンとして最も多く採用されております。R407Cの特性を有効に活用するため、"蓄熱利用運転","蓄熱運転","蓄熱非利用運転"などの各モード毎に最適な冷媒循環量を定めることができる「冷媒調整システム」を装備するなど最新の新冷媒技術を駆使し、高効率運転ができるようにしました。

2.業界トップのCOPによる大幅なランニングコストの低減
 業界で初めて「エコ・アイスmini」に、DCモーター駆動高効率インバーター圧縮機とDCファンモーター,CBC制御注4)(コンデンサーベストコントロールシステム)搭載の冷凍サイクルの採用など、最新の省エネ技術を駆使することにより業界トップのCOP[日量蓄熱利用冷房効率注1)=3.02]を達成しております。これにより、従来の「エコ・アイスmini」(日立)に比べて、蓄熱利用冷房効率注3)は約23%向上し,冷房蓄熱効率注2)は約47%向上し、総合的なエネルギー効率である日量蓄熱利用冷房効率注1)は約25%向上しました。
 省エネ化と安価な夜間電力の利用により、従来の「エコ・アイスmini」(日立)に比べ、年間電気代が約1/4低減できます[関西電力 低圧電力料金を用いた試算]。
 また、国からの「エコ・アイス」設置補助金制度の対象機器となる見込みです。


3.業界トップの低騒音
 業界トップの低騒音化を実現しました。室外ユニットは47dB(ナイトシフトモード時;45dB),室内ユニットはてんかせ4方向タイプ(5馬力相当急風)で、39dBの業界トップの低騒音を実現しております。

4.豊富な室内ユニットバリエーション
 日立の新冷媒[R407C]のパッケージエアコン「システムフリーZ」の思想を踏襲しておりますので、てんかせ4方向,てんかせ2方向,てんかせ1方向,てんうめ,ビルトイン,てんつり,かべかけ,ゆかおきの8タイプ30機種の各室内ユニットと接続が可能です。また、同容量に加え、異容量・異タイプの各室内ユニットの"同時ツイン接続"もできます。

5.省工事性
 蓄熱ユニットは、従来の「エコ・アイスmini」同様コンパクトサイズ(1,000×620×1,455)の設計で室外ユニットと分割してるため、搬入がし易く、狭いベランダ設置や蓄熱ユニットの上部に室外ユニットを立体的に設置できるなど、分割設置が可能で設置レイアウトが工夫できます。また、室外ユニットのコンパクト化を図り、従来に比べ据付面積を約10%削減しました。

6.充実した制御システム
  「集中管理システム」(CS-NET),「遠隔監視システム」も容易に対応できますので、用途・目的に合った最適な空調管理・制御システムの構築ができます。

7.環境面の配慮
 蓄熱ユニット内の熱交換器は、配管数と配管レイアウトの最適化技術によりφ6.35の細径配管(従来;φ8.0)を採用し、従来に比べ約1.3kg(従来「エコ・アイスmini」比 約2割削減)の冷媒使用量を低減しました。また、スチロール梱包の全廃とともにダンボールと木材の梱包材の使用量を大幅に削減し、廃棄物を極力抑えるようにしました。
 一方、電力の夜間移行と省エネ化により、従来の「エコ・アイスmini」に比べ、約26%のCO2の排出量を抑制します[関西電力の使用電力量あたりのCO2排出量(1999年度実績値 昼間;0.31kg/kW,夜間;0.22kg/kW)による試算]。

以 上  

<参考資料>


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